紙の本などで何度でも読み返してます。みゆき・タッチが流行っていたときに、あだち充はどれもキャラクターの顔が同じ、やたらヒロイン持ち上げる、恋愛の結果がわかってるのに進行が遅くて無駄にイライラするから嫌いだと切り捨てて、その後は全く読まなかったわたしですが、単行本カバーの4人交代のセンスに惹かれてつい手に取ってしまったことがあだち沼にハマるきっかけでした。その後、短編含めて他のあだち作品も全て読みましたが、私にとってはナンバーワンの作品です。恋愛と野球がほどよいバランスで進むストーリー展開もそうですし、珍しく群像劇で、そのキャラの人間性や立ち位置が、何故そうなったのか?などの過去設定もしっかり作られてて、どのエピソードも読み応えがあります。悪役設定のキャラクターでさえ、納得できる背景があり、そこを端折らないでしっかり読ませてくれるのが本当にすごい。ストーリー、キャラクター全てあだち充先生がいちばん脂が乗ってる作品だと思います。