ネタバレ・感想あり縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~のレビュー

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女性たちの物語
ネタバレ
2023年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦国末期時代と戦に辛い思いをしながら、周りの人達や義母に守られて生き延びた女性が、尼さまになって今度は自分が辛い立場の女性や小さな子どもを必死で救うお話です。
切ない恋や義母との温かく優しい交流もとても素敵です。女性達の凛とした生き方がとても素敵です。
女の幸せより人として生きることを選んだ尼
2022年7月31日
脚色の入った歴史物です。卵姫と千姫の関係性が素敵すぎて感嘆のため息。そして女の幸せよりも人として生きるために尼となった卵姫の覚悟がいい。時とともに強く凛々しく頑固になっていく卵姫の原点は、千姫の優しさから生まれたもの。そんな二人が道端の雑草を大切に送りあっていると思ったら、人の幸せの価値はモノや金品ではないことがよく理解できます。他、短編も大変好みでした。
A history is a mystery!
ネタバレ
2021年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ レンタルにて。表題作で1作目の「縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘」で初めて、豊臣秀頼に娘がいたと言う事実を知りました。彼に息子がいて、徳川家康に処刑された事実は知っていました。僕の目には、主人公の天秀尼こと卵姫が、伊勢神宮の斎王だった事で有名な「大伯皇女(おおくのひめみこ)」に見えてしまいます。彼女は里中満智子先生の「天上の虹」にも登場していまして、幼くして伊勢神宮の斎王になりましたが、弟の大津皇子(おおつのみこ)が持統天皇に死罪にされると同時に解任され、それから間もなく若くしてこの世を去りました。天秀尼こと卵姫も大伯皇女同様、若くしてこの世を去りましたが、遊女にされずに尼として男に汚されずに済みました彼女はとても幸福だったのではないでしょうか?また、2作目の「身代わり諸色」に登場しています、幼くして火事で母と妹を失い、主人公の「お春」と言う女の子を「妹」と呼びました「野杉」と言う男の気持ちが僕には痛いほどよくわかります。数年前に愛媛県で女子大生が「タクシー内で発生した窃盗事件」の犯人として誤認逮捕される事件が発生しましたね。日本の少女漫画作家たちには「題名を聞いただけで読む気を失くしてしまうラブコメものの少女漫画」ばかり執筆していないでこのような「誤認逮捕事件」や「冤罪事件」を題材にしました「歴史ものの少女漫画」を沢山執筆して欲しいです。
ドラマティック!
2021年9月29日
秀頼に娘が居たなんて知りませんでした。先生の作品は、史実を基に乙女心を萌えさせる展開が多くて、ワクワクしながら読み進められます。改めて歴史書を読み直したいと思います。
よかった
2021年7月9日
千姫と卵姫の関係性がとても素敵で、一気に読んでしまいました。河村先生の作品はどれも絵が綺麗で楽しく読ませてもらってます。
秀頼の娘
ネタバレ
2022年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 秀頼と側室の間の子・卵姫。
大阪城落城後、秀頼正室で家康の孫娘・千姫の庇護で江戸城で千姫の弟らと兄妹のように過ごす。
淡い恋だが結局豊臣家の血筋と言うことで身を引く卵姫。
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