少女漫画の大きな1ジャンル、教師との恋愛物。
簡単にはいかない間柄。好きだけど堂々と出来ない。でも、気持ちは抑えきれない。
萌え要素たっぷりで。私は少女漫画のこういうところが好き、という典型。
相手がどんな人だと知ってから好きになる、その相手を知る程度は、様々。きっかけは、ちょっとした親切な振る舞いだった。でも、何者かはその時点では判らなかった。というパターン。
童顔で、教師3年目位なら普通に離れすぎという訳でもない。
もっとも、私は読者として、何歳差なら妥当などと限定するつもりもないけれど。。。
バブル期なんてお金で動いてるかの愛無き旅行に出かけてると思しき男女が世にゴマンと居たのを見たし、相手が多数であることを自慢しあうかの、モラルの乱れがメディアでもてはやされるかの摩訶不思議な風潮もあった。
に比べれば、少女漫画の多数派を占める、双方の純粋な気持ちは世にも崇高であって、美しい。
立場を弁えんとする、その「大人の」姿勢もまた、読んでいて身悶えするほど清潔感溢れる。
絵はもっと個性が欲しかった。
人間としての魅力を描写する前半、(主人公の意識が高まる程に増す)男性としての雰囲気が見えだす後半、この感じは2巻構成で一杯一杯だったようには思う。逆にこれ以上長かったら、星は下げてた。
欲を言えば、1巻の感じから2巻への変遷、繋ぐエピに先生の若さギャップがきつかった。
勿論、先生といえども年齢からいって当然の顔を持っていることなのだが、学内学外を安易に利用したのは、ストーリー作りの脇が甘くなっていたようには感じた。