主人公とその部屋の中のものが喋るという、モノローグに近いスタイルがすごく読みやすい。理屈屋の主人公が日常の中の疑問や問題をどうにか解決?納得するように持っていく様子が面白い。淡々とした日常生活の様子が隅々まで描きこまれていて好き。その他の登場人物は、携帯メールでのやり取りだったり、姿が見えないように工夫されていて、主人公の理屈屋の偏屈さが際立っていい。この漫画の主人公は別に日常を丁寧に送る系ではないけど、読んでると日常が愛おしくなるような、そんな不思議なバランス感。置物のカバがしゃべるのも違和感なくて、背景が実在感があって引き込まれる。