丸ごと表題作。割引に惹かれて購入したけど大当たりだった! 敗戦後間もない日本を舞台にした時代もの。出征直前に一晩を共にした親友を忘れられない葵と帰ってきた鷹彦の物語。お互いに想い合っているのに素直になれずすれ違うジレジレ感と、戦後の日本のレトロ感がうまく絡み合って切ない雰囲気を醸し出しています。途中何度か『これは悲恋フラグかっ?!』と思うシーンがあってメリバだったら嫌だな〜とドキドキしたけれど、ただの私の深読みだったらしくて特に大きな問題も起こらずサクサク進んだので良かった。両想いになってハッピーエンドなのは良かったけれど、『俺たちの戦いはこれからだ!』的な終わり方だったので、出来ればその後の2人、特に人気俳優になった鷹彦を見てみたいな。ウノハナ先生、よろしくお願いします!