序盤への感想で意味不明だと叩いてしまったので、最近出た7巻目を読んだ上でレビューを書き直します。
序盤は本当に、課長の心理が理解できず、ただエロいことをいきなりしてくる頭のおかしい課長に、普通に流されてそういう関係になってしまったこれまた頭のおかしい主人公、そんな印象しかありませんでした。
絵が綺麗じゃなかったら見ていられないストーリーです。
しかし、結ばれて完結したと思っていたら、つい最近また続刊が出てるじゃないですか。
で、それを読んだら今更ながら、最初の課長が何を考えていきなりエロいことしてきたのかとか、主人公をいつからどういう目で見ていたのかなど、裏側が明かされていました。
それを読んだ上で1巻から読み直すと、主人公視点で課長の行動だけ見ると主人公が遊ばれてるようにしか見えなかったけど、課長も好きな女を手に入れようと頑張って駆け引きしてたんだな…と、冷静に読めました(笑)
しかし、このエピソードは最後に裏話として明かされる構成で本当に良かったのか?
最初から物語に組み込んでくれれば、読んでいてあんなに意味不明って思わなかったし、途中で悩む課長に萌えたりできたんじゃ……と複雑な気持ちにもなりました。
まぁ、序盤で課長の気持ちが全く描写されなかったからこそ、ミステリアスなエロイケメン、みたいなイメージが持てて良かった部分もあるのですが…(笑)
物語として面白くする気があるのなら、最初から課長の気持ちの描写や二人の心の距離が近づく様子も描いてくれれば、最初から読者も楽しめたのに。
この物語構成はある意味面白かったですが、残念感も大きかったです。そこは好みの問題でしょうか?
二回読んでも気になったのは、あの一度きりの後輩くん。告白時にエッチしようとすんなよ、って思ったのはさておき(課長がもうエロエロですから)、あれっきり主人公を諦めて、課長とオフィスでエッチしてるの黙っててくれてるんだ?とか、何で5年前から好きならアプローチしなかったんだよ…とか(笑)
あと、社で大人気のイケメン課長と、女子社員に陰口叩かれてる主人公が付き合ってるのバレたのに、女子社員に何も言われたりされたりしなかったのかなー、とか。
でも、さすがにもう続きは出てほしくないです。7巻で裏話が明かされ、1巻からの伏線が回収されたような気持ちにさせてもらったので、このまま綺麗に終わってほしいです。