ネタバレ・感想あり凪渡り及びその他の短篇のレビュー

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大人の事情に、子供は厳禁。
2024年1月4日
豊かな水の国の、隅々まで行き渡る濃密な湿度感。
瀬戸際にいる男と女が抱えた事情は、それぞれの色香を放って、一度触れたら忘れられない。
行き詰まってどうしようもない時ほど、生きている瞬間なのかと、見せられてはっとする。
子供の頃見たら、弱さを思ったかもしれない。
大人になると、生きる強さを感じる。
作品が頭から離れない
2022年8月2日
短編集です。
表紙から漂う仄暗さ。
想像以上に、息をするのが苦しくなるようなじっとりした湿気を纏った作品ばかりでした。

まずイントロダクションの時点で出来上がった世界観。
ずぶずぶと底なし沼に足を取られる様に読み進める。
『凪渡り』『水いらず』
これは本当に傑作以外の何ものでもないと思います。

人生における負の部分が、あちこちに鈍くうごめいている。
なのに心に残るのは、幸せに近い気持ち。
これを読んで、私の心は半分どこかへ行ってしまった様に元に戻らない。
なので繰り返し読んでいます。
リアル
2023年1月3日
この作家さん、ほんとリアルな愛を書く。ハッピーエンドばかりじゃないから、ハッピーエンドの話があると、より嬉しい。それにしても、ご自身の引き出し多くて凄いです。ニュクスの一真くんのストーリーも読んでみたいです。
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作家名: 高浜寛
ジャンル: 青年マンガ 恋愛
出版社: 河出書房新社