他に気になった本があったけどこの作家さんのは丸々読んだことなくて、試しとして値下げになってて好みそうな内容のこれを購入してみました。肇のリアルな同性愛での葛藤や心情が痛いほど伝わりますが、紺屋の何物も気にしないで跳ね除ける真っ直ぐな愛情で深刻にならずに読み進められます。しまいこんで隠してても溢れる愛とダダ漏れしてる愛。正にむきだしの愛でした。ここまで表題通りの内容ってあまりないのでは。同性愛って現実では肇の様に苦しいけど、紺屋みたいになりたいだろうな。そんな世界になると良いなと現実の事でも考えてしまいました。絵も好みだし、やっぱり表題作まるっと1冊って読み応えあって良いですね。