ヤクザBLがお好きなら避けては通れない作品。しかもカバーが石原先生ってのも最高にクール!
傲岸不遜で色気ダダ漏れ、下品で変態なのに鵙目に一途なヤクザ組長・黒羽と喧嘩が強く漢気もあり、男を変な気にさせる美貌を持つバーテンダー・鵙目のお話。
鵙目の漢気がそうさせるのか、とにかく厄介事が数多降りかかり1話ごとに様々な困難が押し寄せます。多彩な人物登場で人間模様が複雑ですが各キャラが立っているので混乱はありません。途中から黒羽と鵙目のお話は?と迷子になりますが、6巻以降は一気読みするほど面白くなり2人の絆も深まっていくので終わりよければ!です。
黒羽の鵙目に向ける深い愛も鵙目の黒羽に向ける意地っ張りも徐々にクセになり、丁々発止のやり取りにクスッとしたり不穏な事件にハラハラしたりと中弛みは一切なし。女性も多く登場しますが嫌悪感はありません。思わず膝を打ちたくなるラスト、黒羽の賢さ手回しの良さに痺れました。古さを感じさせない、色褪せない作品です。