ネタバレ・感想あり黒羽と鵙目のレビュー

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色褪せない
2023年4月24日
ヤクザBLがお好きなら避けては通れない作品。しかもカバーが石原先生ってのも最高にクール!
傲岸不遜で色気ダダ漏れ、下品で変態なのに鵙目に一途なヤクザ組長・黒羽と喧嘩が強く漢気もあり、男を変な気にさせる美貌を持つバーテンダー・鵙目のお話。
鵙目の漢気がそうさせるのか、とにかく厄介事が数多降りかかり1話ごとに様々な困難が押し寄せます。多彩な人物登場で人間模様が複雑ですが各キャラが立っているので混乱はありません。途中から黒羽と鵙目のお話は?と迷子になりますが、6巻以降は一気読みするほど面白くなり2人の絆も深まっていくので終わりよければ!です。
黒羽の鵙目に向ける深い愛も鵙目の黒羽に向ける意地っ張りも徐々にクセになり、丁々発止のやり取りにクスッとしたり不穏な事件にハラハラしたりと中弛みは一切なし。女性も多く登場しますが嫌悪感はありません。思わず膝を打ちたくなるラスト、黒羽の賢さ手回しの良さに痺れました。古さを感じさせない、色褪せない作品です。
古き良き…いえ、今もなお良きヤク◯BL
2023年2月6日
9巻を一気に読み終えました。よく「古き良き…」などと言いますけど、言い方によっては「今」を保証するものではないと思うんです。そういう意味では「今も十分に通用するし面白い」作品でした。確かに途中まで(3巻あたり?)10年以上も前の作品なので仕方ないけど、事実として古い情報が多くて時代を感じました。例えば「世界の人口50億」は、興味深くて調べてしまいましたが、2022年11月時点で世界人口は80億を突破したそうです。そういう時代の流れとして仕方ない部分では古さを感じましたけど、他は良い意味で(アンティーク的な)昔っぽさが良かったです。下手に使うとただの親父ギャグになりそうなセリフも、ウィットに富んでいたようにさえ感じました。「あいにく物差しは持参してなかったから、伸びていても測れなかった」というセリフ…ちゃんと定規と物差しの違いを理解して敢えて物差しを使ってるんだよなぁとか。「目線だろうが二車線だろうが三味線だろうが関係ない」とか、上手いこと言うなぁと笑ってしまった場面が何回もありました。ちなみに、親父ギャグ如何の線引きは「子供が笑うか笑わないか」だと思っています。主人公の年齢も35くらいと、今の感覚で言ったらオジサンかもしれませんが、ヤク◯の組長が二十代というのは絵面としては良いでしょうけど説得力や現実感には欠けるような気がします。そういう面まで考えると、よくできた設定だと思います。特に9巻ラストで鵙目が自分で自分の肩を傷つけて言うセリフにはグッときました。あのセリフは生半可な人物や若者からは絶対に出てこないと思います。だからBL(ボーイズラブ)というよりML(メンズラブ)な気がします。登場人物が多岐に渡る上に、それぞれキャラが濃いのに挿絵がないので人物関係の把握が大変ですけど、4・5巻くらいからどんどん面白くなってのめり込んで読んでしまいました。最後はきれいに終わっていて、でも読み足りないです。完結表記はないけど…完結なのかな。凄く残念です。まだまだ世界観に浸っていたい、それぞれのその後を知りたいと思う作品です。皆さんにオススメしたい作品ですけど、人によっては地雷となる設定があるので、不安な方は他のレビューを参考にしてみて下さい。
ヤクザBL小説の名作
2022年1月5日
昔はまり読んでましたが、続刊出てたので久々に読んだらやっぱりいい!結局電子で全巻そろえてしまいました。花郎藤子先生のBL小説の中でも私にとってはこの作品が一番愛すべき作品です。ヤクザの親分でこんなに魅力的な黒羽を生み出して頂いたことを先生に感謝したいです。黒羽に溺愛される鵙目のお話しですが、脇役で出るおバカだけど憎めない鳩子や渋い刑事の男鹿や黒羽の部下柴田達もキャラが立ってて読むうちに愛着湧いてきます。しかし巻が進むに連れて登場人物多すぎ、黒羽と鵙目が絡む部分が段々少なくなってきてるのが残念です。もう少し二人のやり取りが長く見たかったです。一巻〜3巻は黒羽と鵙目の二人が沢山描かれていて秀逸です。とりあえず一巻から見てみて下さい!
7巻までイッキ読み中😄
2021年11月28日
作者買いです。名作『禽獣の系譜』を図書館で30年近く前に借りて読んで以来のファンです。『禽獣の系譜』が30年近く忘れられない程、素晴らしく心に刺さる名作だったので、似たタイトルのこちらに手を出すのをためらっていたのですが、全然違う雰囲気の楽しい作品だというレビューを見て勇気を出して購入しました。今のところ7巻までイッキ読みです。モチロン最後まで購入予定。
巷にあふれるヤクザ物、BL物、続き物とは一線を画す面白さ。そんじょそこらの作品とは一緒に語ってほしくない名作中の名作です♦
レビュー数が少ないのが不思議で仕方ありません。買いです🌸
お墓に入れてほしい
2021年8月3日
できれば、私が亡くなる時はお墓に入れてほしいくらい大好きです。
ただ、紙を手放して電子を買い直すか迷ってます。
でも紙の良さはまた格別な思い入れがあり、手放せません。
大大大好きな作品です。
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キャラと世界観にしびれる
2021年5月25日
以前ノベルズ版を手放し、今回、文庫バージョンを電子版で買い直しました。
ノベルズ版の第1巻の発売は1996年。
ヤクザでフェロモン垂れ流しの色悪の攻め・黒羽と、研ぎ澄まされた日本刀のごとき佇まいだが丁丁発止のやり取りで一歩も引かない受け・鵙目の、心情について多くを語らない唇と、相反する雄弁な眼差し、体。痺れる人物像と世界観で当時大人気を博し、後年似た作品が続々登場したことからも如何に人々の想像力を掻き立てたシリーズであるかが窺えます(主人公達の掛け合いから脇役までプチ黒鵙ワールド?と心踊る「真昼の月」、ノベルズ版第3巻の表紙のtransfer?と胸ときめく「VIP」等々、あわせて読むと楽しい)。
出来事を通じて変化していく互いの関係や、それをどう思うのか本心を探りあわずにいられない心情を、語りすぎない情況描写や行間から読み取り味わうのが好きな方にお薦めしたい!
面白い
2020年8月11日
久しぶりに再読しました。紙の本は以前一気に捨ててしまったので、電子版を購入しました。やっぱり安定の面白さ。これだけ男気のあるウケはいません。文章も整っていて、素晴らしい。
意外と面白かった
2020年5月25日
ヤクザと一般人との話ですが 一般人とはいえめちゃくちゃ喧嘩も強いくせに 常識や困っている人に対して知らぬ顔ができない鵙目と鵙目が凄い好きな黒羽の関係や 鵙目に寄ってくるいろんな人との話が面白かったです。
大好きな作品の一つです。
2019年12月29日
他の方も書かれていましたが鵙目という名前から同作家さんの「禽獣の系譜」を連想される方もいらっしゃるかもしれませんが全く別物です。作風も全然違ってこの作品はどちらかといえばコミカルな雰囲気が漂っています。鵙目という腕っぷしのいい侠気のある綺麗な男に超執着する暴力団組長の黒羽が織りなすストーリーですがバトルあり人情味ありと話の展開が早く読み応えがあります。9巻まで読んだ上で幾度となく読み返していますが次から次に多彩な脇役達が物語を盛り上げてくれるので飽きずにすんでいます。まだ完結していないようなので次巻発売が楽しみです。
魔性×男気=鵙目
2019年5月21日
紙→電子でかなり久しぶりの再読。公衆電話には時代を感じつつ、他は意外と大丈夫でした。鵙目はトラブルの絶えない人生で、不器用。優しいからかも?そこも魅力なのか、魔性で美形でケンカが強くて男気溢れまくり。ついでにシスコン。
「男殺しか……」、「向こうが勝手に死ぬンだろう?それでもおれが殺したことになンのか?」→なります!鵙目は無自覚に老若男女モテモテ人たらしです。
斉彬は強引すぎで鳩子は図々しい。安藤兄弟も中々傍迷惑。皆もっと遠慮したり話し合うべき。そしてBL界では珍しいタイプ?の前田と癖のあるキャラが多数登場。一番まともなのはしずか?男鹿も良いキャラですが、鵙目に落ちたのか気になります。
真珠入れたり監/禁したり強引にやったり、嫉妬もしまくり。そんな愛が重たい斉彬が好きな鵙目も、かなりの物好き。表紙イラストの石原理は確実に昔の絵柄の方が色気があります……。
面白い!
2018年11月18日
シリーズが9冊もでてるので、読むのを迷っていたけど、もっと早く読めば良かった!攻めの黒羽と受けの鵙目の関係が面白いです。攻めに他のイロ(女)がいる話はあるけど、受けにも関係持ってる女がいるパターンは初めてでした。受けが男前で、一方的に他人に好かれて懐かれ、なんだかんだで面倒みちゃうところも、攻めがスパダリじゃなくて頭ぶっとんだ極道てところも面白いです。とにかく読んだらハマります。
登場人物が多くて相関図が凄いところが見所
ネタバレ
2016年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白くて一気に9冊読み終えてしまいました。前半よりも後半の6〜9ぐらいがとても面白いですね。とにかく登場人物が多い。登場人物のキャラクターもちゃんと確立されていて想像しやすいし会話が面白くてクスッと笑ってしまうところも多かったです。特に鳩子とマサル。微笑ましい二人でした。攻めの黒羽と受けの鵙目がとにかく男前で惚れました。マサルと群司のその後も、鵙目とシズカママ、男鹿と鵙目、鵙目と玲二、鵙目と前田、そして何より黒羽と鵙目、もっとこの人達の人生を読みたいです!続きが出ることを楽しみにしています。黒羽が嫉妬で暴走するところが見たいです!
面白かった
2022年5月31日
タイトルを聞いたことがあったので1作目を読んだら面白かったので一気買いしました。受が男前でケンカも強くてかっこいいです。攻の執着の仕方もいいです。
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黒羽と鵙目 二人の関係が面白い
2021年12月3日
まず、この二人の関係がなかなかシリアスに書かれていてドキッとしましたが、シリーズを読み進めていくほどに芯はガッチっとしているもののゆるくなってきているのが気になりました。もうちっとガチッと仕舞いまで保って欲しかったかも・・・
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続きを切に希望
2018年12月31日
こちらも紙の本はしまい込んでしまい、電子書籍での読み返しです。
若いキャラクターたちが増えてきましたが、やはり黒鵙が出張ってなんぼの物語。
もっともっと、カッコいい鵙目をみたい。
鵙目のアクションシーンは、物凄く強い筈なのに毎回ダメージも大きい。鵙目の綺麗な顔に傷をつけられてダメージを受ける黒羽もまたいい。
そして今回のように、甘いラストもいいですね。
禽獣の系譜のスピンオフじゃなかった!
2017年3月23日
(小説、現9巻、連載中)。

先に読んだ上記作品が超ドシリアスな極道もの、余韻の強いラストですごく良かった!
人物の苗字が一緒だからてっきりスピンオフかと思い、喜んで読み始めたら。。
なんかチガウ!?

本作はアホな脇役も登場でギャグのような展開もある、禽獣の系譜とは全く作風の違うお話です。
3巻まで読んだのですが、今のところ全く関連が見えません(笑)。

美形で男前な主人公を中心に、男・子供・ブタ猫たちにもてまくりの主人公(笑)。
これはこれで、こういうコメディな展開が好きな方には面白いです。

ただ、予想を裏切られスピンオフではないかもしれず、しかもシリアスじゃないアホさに期待ハズレで-1。。
マサルはともかく鳩子のわがままお子様ぶりが目に余る。。
恋愛のお邪魔役ではないので女性登場が嫌いな腐読者にもOKかと思いますが、なんていうか。。

保護者役するなら、きちっとシツケろよっ!
と言いたくなる、いろんな意味で割を食う主人公のマヌケぷりな部分が個人的にストレスな2-3巻(笑)。

レビューによると後半から面白くなるらしいので、今後の展開に期待です(笑)
もしかしたら関連作かもだし??
基本的に長編好きで途中でやめるのは残念なので、続き読みます。

(追記9巻まで読了)。
あれ?
思いっきり途中。
2人(鵙目)の想いにも変化が見え、クライマックスに向かうのか?てところ。

その9巻発刊が2015年。。
えー??
コレ続きいつ出んの?
てかちゃんと完結すんのかな??
気長に待つしかなさそう。

*禽獣の系譜のパロディ作品?だそうで、ただ同じ名字の人物が登場するだけ。
2作品の話に全く関わりはありませんでした。
2巻までです
2022年2月8日
長編読みたくてレビューも高いので購入。うーーーん、ヤクザはやはり苦手。
ヤクザでも良いけどあちこち女がいたり男がいたり、受けも彼女がいたりと耐えられずここで私はリタイア。
読み進めたら面白いのであろう
日常を垣間見るよう
2022年2月1日
まだ、全部は読んでいませんが
どことなく、鵙目を中心とした日常を垣間見ているようです。

ストーリー展開や構成が2時間ドラマみたいに感じたので
ある程度、前の話を覚えているか
一気に読まないと、どこで繋がっているかわからなくなりそうでした。
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レビューを見て
ネタバレ
2020年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻読んでみました。いろんな事件が起きていくストーリー展開はよかったです。なかなか素直になれない鵙目と、鵙目が大好きな黒羽の関係がよかったですが、はまれませんでした…。(絡みのシーンがいまいちでした)
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作家名: 花郎藤子 / 石原理
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 白泉社
雑誌: 花丸文庫BLACK