零式艦上戦闘機、通称“零戦”の設計技師として名高い堀越二郎さんの著書。ジ○リ映画“風立ちぬ”の主人公のモデルになった方。件の映画の主人公の名はまんま“堀越二郎”ですね。
私は堀越技師と同郷でして、それを知った時は「あの零戦を設計した方がこの田舎の地に生誕されたのか…!」と胸熱でした。帝大工学部卒の非常に優秀な方です。
最近何気なく赴いた地元の民俗資料館で、埴輪や土偶に混じって明らかに違和感ありまくりの零戦や雷電の模型の展示が。
「なぜに!?」と混乱した私ですが、その資料館がある場所はまさに堀越技師が生まれ育ったゆかりの地。僥倖にも技師の特設コーナーが設けられていたようで(やはり地元の星)。
もはや埴輪や土偶そっちのけで戦闘機(模型)や関連資料に食らいついていた変な人間(わたくし)。端から見たらだいぶヤバい奴だったと思います。
その展示に触発されて、久々に当時の航空機関連の本を読みたくなってしまい…。検索したら堀越技師ご本人の著書が!早速手に取りました。
零戦開発への夢や苦悩が、ご自身の文章で綴られています。
やはり零戦に関する記述が大半を占めていますが、三菱入社から海軍とのやりとり、果ては当時の軍部や外国に対する率直な思いまでも。
当初はお名前や実績しか存じ上げなかったのですが、拝読することでご本人の人となりが生き生きと浮かび上がって来ました。
また私は海軍機の中では零戦がいちばん好きなこともあり、設計技師自ら零戦を語るこの著書、たいへん心躍るとともに興味深かったです。
零戦のスタイルの良さは、個人的には当時の陸海軍機の中でもトップオブトップではないかと。佇む姿さえ美しい。
手持ちの模型を眺めるたび、そんなことを思っているオタクです。