ネタバレ・感想あり桶川ストーカー殺人事件―遺言―のレビュー

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ストーカー規制法
2024年12月7日
事件当時を覚えているが、ストーカー規制法がない時代、警察に言っても仕方ない部分があるよね。
と思っていたんだけど、ここまでとは知らなかった!!
規制法があっても似たような事件が起こってしまうわけで、腹立たしい。
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まさに、ジャーナリストの鑑
2024年6月18日
桶川ストーカー殺人事件の被害者の女性は、自分と同い年という事で、この事件が起きたとき、常にニュースを注目していました。なぜなら、私も当時、付き合っている男性がおり、独占欲と束縛が強い人で、学生なのに、やたらと効果なプレゼントを送ってくる人だったので、被害者と同じように、別れを切り出したら嫌がらせをされるのではないかと危惧していたからです。
警察の捜査が進まず、犯人の目星がなかなか進まない中、連日のようにワイドショーやマスコミが好き勝手に被害者象を作り上げており、こんなに綺麗で若く、何の罪も無い女性が殺されたのに、まるで被害者に非があったような報道に嫌気がさしていたところ、focusの清水さんの熱心な取材によって犯人逮捕にたどり着いたという事をなんとなく知っていました。

事件から数年後、メディアでも見かけるようになった清水潔さんの著という事でこの本が出版されたとき、私の知らない内容があまりにもたくさん書かれており、また、警察のずさんな態度、被害者遺族への心無い対応に湧き上がる怒りを抑えられませんでした。
どうか、この事件を風化させず、根気強く取材を続けられた清水さんのような、誠のジャーナリストが増えてくれることを切に望むばかりです。
清水さんが、どのような想いを抱きながら、この事件の真相究明に至ったのか、取材をし続けていたのかを拝読すると、マスコミの質が低下し続ける日本において、清水さんのようなジャーナリストがいらっしゃると考えると救われる気分になります。
最後に、被害者の女性のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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サスペンスよりサスペンス
2023年7月31日
読むことしかおすすめしません。
自分の目と耳だけを信じる。
人の想いを紡いでできたもの。
ノンフィクションであることが凄まじい。
警察がしてくれなかったことも何をしたかも
2022年8月12日
すべて読んで、絶望感いっぱいでした。
これが現実にあったことととは、、、。
被害者は、たくさんの被害を受けて、最悪の結果を恐れて警察に相談していた。
相談だけでなく正式な手続きも、、、。
すべて書いてありました。
警察が何もしてくれなかったことも、警察が何をしたかも。
その結果を以って、法律が変わる。
ジャーナリストのお手本
2019年9月24日
100人の捜査官を投入したと言う埼玉県警に先んじ、
なぜ写真週刊誌の記者が犯人を突き止めたのか。
それは自分の足で調査し、被害者の無念の声に耳を傾け、情報提供者を大事にしたからだ。
さらに警察の怠慢、書類偽造を暴く。
ジャーナリズムとはまさしくこういうことだ。
大手新聞などで作られ、大本営発表を鵜呑みにする閉鎖的な記者クラブにはできない仕事だろう。
他の本も読みたくなった。
ぐいぐい引き込まれる
2019年2月10日
ドキュメンタリーでありながらエンタメ作品でもある。構成力の高さにしびれました。
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事実は小説より奇なり
ネタバレ
2017年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!

というアオリ文句に引かれて購入。正直下手な小説なんかより数百倍…読み応えがあったと思います。警察も司法もマスメディアもなにやらきな臭い現在、是非老若男女に読んでほしい本だと思いました。
本当は「めちゃくちゃ面白かった‼」と言いたいのですが、亡くなった女性に申し訳ない気がして言えません。この胸が熱くなるドラマチックなミステリーは、フィクションではなく、ノンフィクションなのです。
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