ネタバレ・感想あり鬼平犯科帳のレビュー

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なんと
2025年1月3日
フジTV版の中村きちえもん版の時代劇で疑問に思うシーンがあったので、がんばって読んでみました。まあどうやら、TVドラマの枠に収まるようにストーリーのつけたしをしてたようです。疑問が解けました。25.01。03記
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人の世を生きる喜びと哀しみの全てがある
2024年3月22日
時代小説は数多くあるが、何度も読み直しているのはこの作品のみ。この作品があまりに魅力がありすぎて、他の時代小説が全て色褪せて見えるようになってしまった。その理由は、主人公・長谷川平蔵の人間的魅力に尽きる。盗賊たちからは「鬼の平蔵」と恐れられる、捕らえた盗賊への苛烈さと容赦のなさ。一方では、已むを得ない事情で悪事に手を染めた者への優しさ。凶悪な盗賊たちが成敗される爽快感だけでなく、生きとし生けるもの全てへの優しさ、全てを受け入れる懐の深さをも感じさせるのが、この「鬼平犯科帳」という作品なのだ。人々の、日々の営みの中の喜びや楽しみ、ある時は苦しみや哀しみを、「鬼平」やその周囲の人々を通して描き出した時代小説の最高傑作。世代も性別も問わず、皆に読んでほしい。
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作家名: 池波正太郎
出版社: 文藝春秋
雑誌: 文春文庫