ネタバレ・感想あり月魚のレビュー

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最高!
ネタバレ
2025年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本漫画化を希望します!!これは漫画化すると大ヒット間違いなしです!小説中の表現が綺麗で惹き込まれるような文体にドキドキします!二人の主人公は男同士なのですが、恋人だと思いたい!(そういう感じの描写が結構あるのです!)いずれにせよ、精神的にも深い繋がりのある二人です!!
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古書に魅せられ囚われた男性達の話◎
ネタバレ
2023年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ しをんさん買いの数年ぶり再読です。

主人公は兄弟同然で育った本田家・瀬名垣家の息子二人。
老舗古書店三代目店主真志喜(24)と、
古書界で嫌われる'せどり'を父に持つ瀬名垣太一(25)

十二歳の時のある出来事が二人の絆にも壁にもなり、
負い目と罪悪感の奥に隠すものが静かに語られる話◎

人物描写や表現がとても好き。蔵書を通して依頼人の故人への深い愛情を感じる表現や、真志喜達の関係も同様で直接的で無くても互いへの想いが透けて見える表現の数々の甘さにドキリとしたり。
タイトルの由来が判明するシーンも美しかったです。

あと古書業界がとても興味深い◎
販売形態や買い付けのルール、書物へのリスペクトなど。
身近な本の知らない世界を教えてくれるのも小説。

◇2話目もイイ◎先生視点の夏の夜の幼馴染四人の話。
先生の故郷の描写が神秘的◎
◇書き下ろしは二人の関係性がちょっと明確に笑
月のように魚のように
2022年8月2日
まだるっこしい、じれったい、でもお互いがとても大切で…。男と男、いいじゃないか、それで。いくら月に焦がれても魚は水面から飛び出すことはできず、たとえ魚のように自由に泳ぎたくても月には叶わず。もう、いいじゃないか、それでもさ…。
上質で美しい匂わせ作品
2022年2月5日
皆さんはブロマンス作品はお好きですか?私は大好きです(笑)

古書店を営む真志喜と、せどり屋の息子・瀬名垣。

2人は幼馴染ですが、その一言で言い表せない、特別な関係。
お互いに持っている、友情+αの執着。

その心の機微を繊細に、美しい文章で書かれた、、、一言で言うなら上質な匂わせ作品です。

直接的な表現はないにも関わらず終始漂う艶っぽさ。
読後のドキドキと余韻、物語世界の光景を思い浮かべて恍惚とする感覚。

ライトノベルも直接的な表現のある作品も大好きですが、全てを語らないことで物語に奥行きを持たせ、読者に想像(妄想)させるエロさ。
これは相当な文章力と表現力がなければ、ともすると物足りないと受取られるのではと思いますが、個人的に大満足の匂わせっぷりで、さすが文学作品、さすが三浦しをん先生!の一言。(元々三浦しをん先生の文章が好きです)

ご自身もBL好きを公言されていますが、もう腐女子のツボを悉く心得てらっしゃって、、腐女子に覚えのある方、ブロマンス作品が好きな方は間違いなく楽しめる一冊。妄想が止まらなくなります。

BL小説ではないですが、BL好きで小説に挑戦してみようかな、という方にもおすすめの内容と文章量です。
ガッツリBLが好きな方には物足りないかもしれませんが、匂わせの美学を堪能できます(笑)

古書業界についても詳しく書かれており、読書好きな方には刺さる世界、設定ではないかと思います。
お仕事面でも読んでいて面白いです。

お話のテイストが自分の好みに合致しすぎていて、間違いなく何度も読み返してしまう作品です。
少しでも気になった方はぜひお勧めします!
物語とBLを両方楽しめる
2018年5月26日
作者さんがBL好きを公言していらっしゃることは有名ですが、この作品は中でも特にBL風味が強いです。あくまで風味で設定としてあるわけではありません。しかし主役の二人がから感じる友情を超えた愛情はやっぱりドキドキしちゃいますね!
一方物語も深く切なく、特に主人公たちが仕事にかける情熱と誇りは感動を呼びます。三浦作品の中では比較的短い小説なので入門作品としてもオススメです。
古本屋
2024年6月9日
アンティークもそうですが古い物、誰かの手にあった物を商うってその人の人生に関わるというか人生の一部になるというか、古本屋というお仕事からそんなロマンが伝わってきました。それに織り交ぜた職人としての才能、葛藤に嫉妬、家族との関わり方などとても興味深く読ませて頂きました。若い2人のブロマンスも繊細で本当に良かったです。お互いを深く想う気持ち、愛情に嫉妬そして執着が美しく書かれています。
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BL風味のある小説
2019年4月20日
読み始めからしっとりとした雰囲気を醸し出しているメインの男性2人。あからさまな描写があるわけではないのでどなたでも読める作品だと思います。一般人ではあまり知る機会の少ない古書業界についてもリアルに描かれていて、メイン2人の関係性も気にしつつ、お仕事小説としても楽しめる作品かなと思います。然程長いお話ではないので、1日あれば十分読みきれます。
古書店
2016年12月1日
古書店を営む男性二人の話。男同士ゆえの壁や切なさ、お互いを大切に思う気持ちが良かった。先を読みたくなる話だった。
きれい
2015年9月21日
キレイで幻想的な文章。三浦先生の良さが出ているお話だと思います。ただ個人的には、三浦先生はBLっぽさを入れない話の方が、面白いと思います。
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作家名: 三浦しをん
出版社: KADOKAWA
雑誌: 角川文庫