ネタバレ・感想ありイリヤの空、UFOの夏のレビュー

(5.0) 4件
(5)
4件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
この先どうなるのか気になる
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 有名作品であるにもかかわらず読んだことがなかったため、評価が高いこともあり気になって読んでみた。
まだ1巻の時点では謎はほとんどわからない。UFOは実在するのか。イリヤは一体何者なのか。戦闘という不穏なワードやシェルターの存在なども気にかかる。1巻は単なる日常が続いていたが、この先暗い展開が待っているのではないかとワクワクした。
文章力が高いこともあり、なにもわかっていないけれど決して退屈ではなかった。キャラたちも生き生きとしていて読み応えがあった。
ここからどのように物語が変化していくのか大変楽しみである。イリヤの正体を早く知りたい。
いいね
0件
榎本さんが主人公だったらな、と思う
ネタバレ
2024年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夏のセールで買いました。水前寺部長の型破りな感じとか、この人についていけばきっとなんとかなる!という頼もしさが好きでした。なので、ラストには記憶を消されて何も思い出せなくなってしまった事が残念。あの部長すら大いなる力の前では一中学生に過ぎないんだな、と。部長がメインの作品があったら絶対面白いと思う。鉄人屋での大食い対決も面白かったですけど、しばらく部長がいなくて寂しかった。中毒性があります。また、要所要所で現れては強烈なインパクトを残していく榎本さん。イリヤを殴って引きずっていったシーンはとても苦しくて、こうやって一般の市民が遊んでいる間にも駆けずり回ってる大人がいることに歪みを感じたというか、本当に息苦しいです。この2人って、自分の信念みたいなものがハッキリとあって、目的の為に手段を選ばないところなんかも似ています。大人になってからこの作品を読んでしまった人間としては、浅羽よりもずっと好感がもてるし、主人公の本当に何も出来なさ、無力感がキツいです。簡単に吉野のような人間を信用してしまって、お金取られるわ、通報されるわ、イリヤは襲われるわで、見ていられません。保健の先生椎名真由美にめちゃくちゃな正義感振り回して、八つ当たりのような感情爆発させて、しこたま殴られて敗北します。俺TUEEEならぬ、俺YOEEE系主人公ですね。そこに至るまでの日常パートでも特にカッコよくもないし、冴えない感じです。イリヤを最後の戦いに向かわせる為、道具にしてしまった榎本さんに発砲するシーンなんかも、榎本さんの気持ちがわかるだけに主人公にはあまり肩入れできないです。イリヤの心を救うのは、浅羽にしか出来ない事だったと思います。でも、イリヤにぶつけた酷い言葉だとか、生活能力の無さ、この2人にはこういう結末しか待っていなかったんだな、という感じで。浅羽は2人で海外の床屋さんで幸せに暮らす夢を見ますが、こんな楽観的な夢を見るほどにイリヤを持て余しているのがキツいです。再会したイリヤは少し髪の毛に色が戻ってきて、記憶の退行も治っていました。多分その程度のこと、軍に戻ればすぐにどうにかなる範疇だったんでしょうね。多分下の毛が生えていない浅羽。髭剃りに並々ならぬ拘りというか持論があって、開き直った大人は嫌いらしいですが、こんな非常時に千円もする髭剃りを個人的な思いなんかのために購入してしまうところも好きになれません。
いいね
0件
ゲゼルのマネ
2023年6月19日
夏休みの最後に彼らは出会った。平凡な少年と奇妙な少女は、その決して交わるはずではなかった人生のただ一点において関わりあう。全てのものは終わりがあるからこそ美しい。繊細で温かい思い出は、過去になったればこそ美しく輝くのだろう。
いいね
0件
感動できます!最高!
2020年4月25日
イリヤの空は、ボーイミーツガール作品の最高傑作です。
秋山瑞人先生の琴線に触れる文章がとにかく最高です。
読んだことがない人にはぜひとも秋山瑞人作品では、イリヤの空をお薦めします。
レビューをシェアしよう!
作家名: 秋山瑞人 / 駒都えーじ
出版社: KADOKAWA
雑誌: 電撃文庫