ネタバレ・感想あり禽獣の系譜のレビュー

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ありがとうございます
2025年3月7日
もうほんとに、この本を電子化してくれてありがとうございます!
良かった。低い語彙力を駆使する気力も無くなるほど良かった。
洞がある人間に惹かれてしまうのは、穴があると覗きたくなる人間の習性なのかな。
とんでもなく素晴らしいラストだと思います。
壮絶なヤクザもの
ネタバレ
2024年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても哀しいお話でした。最後は烈の自死で終わりますが、読み返してみると、周次が死んで息子が現れてすぐに農薬のフリがあって、ああ、もうここから周次の元へ行くつもりだったんだなと思うと胸が苦しくなります。周次が生きていれば、烈の将来への希望が見える展開だっただけに、物語だと分かっていてもとても悔しいです。様々な人間を惹きつける周次の魅力が招いてしまった事、しかも烈を護るために平山の居場所を聞くために…久々に重いストーリーで引きずってますが読んで良かったです。
愛の讃歌
ネタバレ
2023年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 言葉にできない…、この持って行き場のない気持ちをどう処理したらいいのだろう。
どシリアスな任侠BL、甘さも余計な心理描写も一切なくストーリーに忖度もない。だけど、それこそが今作を不朽の名作、傑作に至らしめた所以だと思う。
悲惨な状況かつ衝撃的な展開に何度も胸が締め付けられますが、とにかく烈が望んだことは自分の居場所だった。愚かに見えても蔑まれても誰かのそばにいたいと烈の全てで訴えているように感じました。
文中で烈が気に入っていた「愛の讃歌」、読後に聞いたらストンと腑に落ち泣きました。ずっとひとりぼっちだったけど、最後は待ち焦がれていた居場所を得た。2人にとってはこれが最善の形だったのかもしれません。
この作品を描ききって下さった先生に感謝します。気持ちが昂り痺れました。タイトルも秀逸!最高です。
忘れられない作品
2020年10月3日
学生時代、それこそ20年以上昔に読みました。今までかなりの量のBL作品を読みましたが、ふと読み返したくなる作品の一つです。
重苦しい内容ですし、今とは時代が違うので若い方に受けるのかは分かりませんが、極道シリアス好きな方には刺さると思います。ただしハピエンではないので地雷のある方は避けた方が良いかも…。
紙の本は手放してしまったので、電子書籍として再び読めることに感謝をしつつ、また花郎さんの世界にひたってきます。
むかし読んだ本
ネタバレ
2020年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 購入したのは石原理さんの表紙絵のものではなくて、ハードカバーで挿絵なしの方でした。一時期ハマりました。極道ものでは、この作品が一位をキープしています。極道の父を持つ主人公(美少年)が、父の死を皮切りに運命が大きく動いていくストーリー。最愛の人(←極道)が車ごと爆死してからはかなり辛いですが、書ききったなあと良い意味で溜息と、悲しさがしばらく続きました。
ユルい極道ものがダメな方にはおススメです。
衝撃の一作
2017年6月25日
色んな作品を読んできましたがどれとも一線を画している作品です。衝撃に継ぐ衝撃で奥の深い物語でした。。全く甘さのない内容なので好き嫌いがハッキリ分かれると思います。読み終えた余韻ですらやりきれない切なさが残りましたが純愛の形をこういうストーリーで表現された事に言葉に言い表せない感情が残りました。
スゴイ!最高に劇的。。極道映画のよう。
ネタバレ
2017年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙が損してるー!
が、挿絵もないので無視して読めるので大丈夫!

作品自体古いようで、ケータイもない時代背景だから20年以上前の作品でしょうが、お話は読んでて全く古さを感じません!

超ドシリアス!
主人公が周囲に比べて弱弱しすぎ、切なくて痛々しい。。
後半、怒涛の展開。。
ラストまで心が痛かった。。

その後の話がすっごく読みたかったのですがー。。

黒羽と鵙目(現在9巻)。
てっきり本作の主要人物と同じ苗字で極道だから、スピンオフかと思い、喜んで読み始めたら。。

アレ??
なんかチガウ!
3巻まで読みましたが、今のところ関連がまったく見えない!
しかもアホな脇役もいるせいか本作とは全く作風の違い、コメディぽい展開も。。

ひどいー!
詐欺だ!
なんで同じ苗字使うかな??
それともこの後でつながりが出てくるのか?

(まー、黒羽と鵙目のグチはおいといて。。)
本作は、最高に良かったです!
ラストがいかにもな幸せハピエンではないですが、主人公にはこれが幸せなのでしょう。
ストーリー重視のキツイ展開もありな重い読み応えが好きな方には、激オススメです!
不朽の名作です!
2015年9月22日
何年ぶりかに読みましたがいつ読んでも心をグラグラ揺さぶられハンカチなしでは読み終えられません。BL小説といっていいのかと思うほどストーリーが素晴らしくこれを越えるインパクトの小説を知りません。内容はかなりハードでシリアス。ヤクザの世界が舞台のお話です。烈の周次への強い思慕がとても切なく胸打たれます。ストーリーの進め方が素晴らしく最後まで一気に読みすすめてしまう1冊です。
系譜
2017年2月26日
衝撃音と共に緞帳が降りてくる様なラストでした。これで良かったのだと余韻を引きづる作品でした。
1997年のお話し、今読んでも面白いです
ネタバレ
2024年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 甘くないBL。そしてヤクザという反社会的な組織にまだ『夢』があった時代の物語。烈が可哀想で切なかったです。実に世間知らずでコミュ障のお坊ちゃま。父という後ろ盾を牛ってしまってからは幹部にいいように弄ばれ慰み者されてしまう。好きな人とそういう仲になるけれど、相手からは恋愛の意味では愛して貰えないですし。唯一の友達と相思相愛の恋愛関係になるかも、なんて期待は友達が同性愛者を友人として受け入れるのに時間が必要なほどで、これは完全なる読者の妄想で終わります。彼の息子には愛されてたけど、烈の心はその父親のもの。最後は彼の息子に組を渡し自死なんて… あまりにも死に急いだ生涯。愛してくれる人がいて、生きていれば楽しいことがあったのに。何であのタイミングで?生き辛かっただけの人生、最後だけは自分の意思で決めたかったのかな?
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作家名: 花郎藤子 / 石原理
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 白泉社
雑誌: 花丸ノベルズ