ネタバレ・感想ありロスト・ケアのレビュー

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「正義とは何か」を問う衝撃作
ネタバレ
2024年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 介護現場での暴言や暴力、企業からの情報持ち出し、薬物汚染、振り込め詐欺…などなど、現代日本が抱える様々な闇をこれでもかと詰め込んだ作品。殺人は許されるべきではないが、でもその殺人で、介護者被害者だけでなく遺族も救われるとしたら…。一体、何が正しいのか?この世の正義とは何か?この作品からのこの問いに、自信を持って答えられる読者がどれだけいるでしょうか。衝撃的で深い、忘れられない作品です。
深い
2019年9月17日
この作家さんのファンで読みました。とにかくページをめくる手が止まらない!一体何が正しいのか…。とても考えされます。この作家さんの中でも1、2を争う面白い作品です。
社会制度の穴
ネタバレ
2025年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 介護の世界の話にはなってきますが、時々夫が介護を苦に妻を・・・という事件を聞きます。ヤングケアラーもそうですし、働ける体があっても介護しないといけないしほっとおけない。生活保護にもなれず、少ない年金での生活。
1日3食も食べれずという現実。認知症の親を抱え、毎日疲弊する家族。
現実的にあることで、他人ごとではない。
確かに、この話で自分の親は別としても、人の家族を救うという行為をロストケアをしていると言い切る。そこで確かにほっとしている家族もいれば、人殺しという家族もいて賛否両論。これはそんな介護の闇を描いているなと思いました。何が正しいのか。
難しいなと思いました。
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ロスト・ケアと言い切る犯人の決意
ネタバレ
2024年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説セールページから、この作品を知りました。介護真っ只中の方は、この本を知る・読む余裕すら無い、という状況の方もいるかもしれません。どうか自分が潰れないように、助けを求めてほしいと思います。物語のラストは読ませる勢いがありましたが、◯日後◯時…という作中表記や、キリスト関連部分は、私には読みづらかったです。取り上げられている題材は多く、特にヘルパー由紀のバーンアウトの描かれ方について、経験されたような描写で驚きました。家族介護、介護業界、どちらかの経験のある方には一読オススメします。映画版も見てみたくなりました。
介護ビジネス
2017年1月23日
誰が犯人か、ということもさることながら、介護をめぐる社会状況が描かれていて、いろいろ考えさせられます。
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