ヒロインは実家の伯爵家の体裁を守る為、借金を肩代わりしてもらうことを条件に姉の代わりに新大陸の成り上がり者のヒーローと結婚します。姉の身代わりだと思っていたけれど、実はヒロインとヒーローには過去に繋がりがあって…とよくある内容です。話が進む中でヒロインの思案が永遠と綴られていますが、まったく感情に入り込めずにパラパラと流し読みしました。良かった点はヨーロッパの貴族社会とアメリカに渡り成功した実業家との位置関係が主軸として書かれていたこと、挿絵がきれいなこと、ページ数は少ないけれど簡潔にまとまっていた点でしょうか。知性と行動力の感じられる主人公なので新大陸での新しい生活の話があったら読んでみたいです。