BL的に萌えるかで採点すると☆3、平均して☆4という感じです。濡れ場は読み飛ばしました。(描写が下手とかではなく、個人的に主役ふたりの色恋にまったく興味が持てなかったため)一穂先生の作品はほとんどどれもそうですが、キャラの感情マップが複雑すぎて、わかりやすい「恋愛」としては描かれてません。この作品のふたりも、愛憎で言うなら愛と憎が2:8では?という感じです(正直、ごく平凡な感性の私には理解できない高尚さだった)。それはまぁ良いのですが、個人的に一番萎えるなーと思うのは、これだけ攻めを貶めて蔑んで傷つけても、受けはなんとなく周りに愛されて、すべて許されてしまうところです。いわゆる受け至上主義なんだよな〜と一穂先生作品を読んでると毎回思うのに、なんか毎回読んでしまいます。ストーリーは本当に面白いと思います。