ネタバレ・感想ありてのなるほうへ【特別版】(イラスト付き)のレビュー

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長い長いひとりの夜の果て
ネタバレ
2024年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の章は江戸時代、人からも妖からも疎んじられる草枕のお話から始まります。己れの出自も嫌われる理由もわからない草枕は、猫又に貰った手鏡を見て自分がのっぺらぼうなことを知ります。あまりの衝撃に泣こうとしても、目もない草枕は涙を流すこともできないのでした。唯一親しく話しかけてくれるろくろっ首の春宵が、祭りの夜に狐の面をくれてから草枕は人と接することができるようになります。第2章からは現代の中途失明者•紺野巽が主役になります。コールセンターで働く巽は、職場で腫れ物扱いされながらも毅然として働いています。真面目で要領の悪い巽は、人に迷惑をかけないように生きるのに精一杯で、お昼はいつも公園のベンチで一人食べてほっとしているのでした。ある日、巽の座っているベンチに何かが飛んできます。知らない男から「そこに落ちている狐の面を拾ってくれないか」と言われて、巽は白杖で面を探し当てて男に手渡します。ここから巽と草枕、二人のお話になります。見えない巽と見られたくない草枕の恋は、草枕の妖怪らしい空気の読めなさと、草枕の時代がかった物言いを冗談だと思い込む辰巳の意外と図太い天然さが楽しいです。ひとりぼっちの二人が出逢い、惹かれあってゆく物語は、明るく剽軽な春宵に加えて妖の元締め•狐の御簾裏もカッコ良いキャラでした。スピンオフ『もういいかい、まだだよ』は春宵と恋仲の人間とのお話です。
うわ~優しい好みの作品だぁ
ネタバレ
2024年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジーなんですけど、和のファンタジーは珍しいです。
しかも!のっぺらぼうって(笑)どうなの?どうなるの?で一気読み。
あったかくなる読後でこんな妖怪ならお近づきになりたいわー。すごく夢のある世界で良かった。
いけめんのっぺらぼう
2024年5月23日
のっぺらぼうと言われて、あまり姿がぴんとこなかったのですが、挿絵を見て、いけめんと思ってしましました。二人が自然と思いあって、とても良かったです。
人外攻め
ネタバレ
2023年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ のっぺらぼう攻め×盲目受け。のっぺらぼう攻めが優しくてかっこよくてキュンでした。イラストもちゃんとかっこよく描けていて凄い…笑。目が見えない受けも真っ直ぐでひたむきに頑張っていて可愛い。寿命が違うから悲しい最期を迎えそうだけど、きっと受けの体に注がれて溜まった攻めのアレで、死後も攻めと過ごせる何かがあるはずだと脳内補完しておきます。
妖怪と人の孤独と無垢
2023年10月30日
妖怪達に揶揄われたり遠巻きにされたりして、孤独で寂しい思いをしている顔なし男の草枕は可哀想だけど優しくて男前です。当たり前に自分にも必ずあると思っていた顔が自分にはなかった…と知った時の草枕の気持ちに悲しくて鳥肌が立ちました。でも、口だけは出したり閉まったりできるとこが可愛いですね。
目が視えない人間の巽に草枕が出会い、何度も話すうちに心から惹かれていく2人がいいなぁと思いました。ラストでは狐の御簾裏の優しさに感動して、巽と草枕の気持ちに嬉しくて涙が出ちゃいました。酔って甘える草枕が可愛かった。イラストも素敵でカッコよかったです。
ほっこりしました
ネタバレ
2022年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ のっぺらぼうの草枕と目が見えない巽との交流。作品紹介で面白そうだなと思って読んだら、とてもほっこりして気持ちが穏やかになるお話でした。
他と違うというだけで疎外感を感じていた草枕と巽。そんな2人が偶然出会って交流を続けていく中で、心のどこかに押し込めていた寂しさが和らいで日常が少しずつ華やいでいく様子にこちらまで明るい気持ちになってきて。2人が抱えている辛さはお話の肝にもなるのですが、そこを補い合う関係性が絶妙で上手いなぁと唸りました。
特に2人の心理描写が丁寧に綴られているところが◎。集団に溶け込めない孤独な状態から少しずつ理解者が増えて、いつの間にか疎外感が消えていく過程がとても好きでした。BLではありますが心の交流の方に重きを置いているように感じます。優しいお話が好きな方におすすめしたい作品です。
人とは違うからこそ
ネタバレ
2021年11月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人はそれぞれ違うとはいえ、その違いが孤立の元になってしまう時もある。違いが悪いわけではないけれど。ふとした時に、孤独の元になってしまうのですね。巽だって、ひとりで居たいわけでない。そうなることに諦めつつも、寂しさは拭えません。草枕との昼の逢瀬が毎日の楽しみって、もぉ恋しちゃったのね!気付くのが遅いけど。視覚障害を持っている人たちの気持ちが描かれていて、なんとも切なくなりました。孤独を知る者同士!うまくいかないわけがないのですが、途中結構ハラハラしてしまいました。草枕の孤独が満たされる日がとうとうきたのです。穏やかな満足感が読了後、訪れます。優しく、温かな作品なので、是非読んで欲しいです。
のっぺらぼう様、能力値高いな。
2021年5月7日
宣伝文より、かわいいストーリー。セクハラ妖怪のナメクジっぷりにちょっと引くけど。受けのキャラ設定が好きです。
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とても良かった
2020年9月6日
最初の一章を読んだだけでホロリときてしまい、これは絶対面白い!と思って読んだらやっぱり素敵なお話でした。現代の中に非日常が紛れているんだけど全然違和感なく面白く読めました。登場人物の心情がしっかり伝わってくる文章も好きでした。ハンデを抱える巽が弱々しい子なのかと思ったら、とても賢く頑張り屋なところがすごく良かったです。幸せな結末で読後感のとても良い作品でした。
良かった~
ネタバレ
2020年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絶対悲恋エンドなんだろうなって、購入後、暫く読めなかったのですが……(最近、現実世界がシビアなせいかバットエンドは一緒に落ち込んでしまうので)

二重の意味で「良かった~」です!
妖怪好きなので、更に嬉しいです。
受も攻もぴゅあかわ
2019年9月5日
受ちゃんおどおど系かと思いきや、意外と行動的で攻めちゃんの不安を受けとめる包容力もありで、でもかわいすぎてしんどい。
妖ファンタジーだけど、ほんわか少し切ない読みやすい内容です。
好き。
優しい世界
2019年4月8日
値引きキャンペーンで購入したものの、気分が乗らずに中々ページを捲る手が進まずにいました。しかし意を決して読み始めたら、想像していたようなゆるゆるまったりな感じではなく、結構強かな主人公に、意外に男前に見えてくる(ヘタレですが笑)のっぺらぼう攻め、更に飽きさせない展開と300ページ弱という読みきりやすいボリュームで大満足でした。充分後日談は盛り込まれていましたが、それでも足りないくらい彼らが好きになりました。トマトの妖怪、かわいすぎる…!イラストで、こいつらめっちゃトマトやん!!と一人で爆笑していたら、おまけストーリーに「トマトの妖怪」って家に登場(笑)栗城先生の他の作品も見てみようと思います。
読んで良かった!
2018年12月14日
小椋ムクさんのファンで読んでみました。
読んだ後とっても幸せな気分になります!3日経っても余韻が抜けないくらい(笑) ファンタジーな世界でしたが、受と攻が見事な設定だなと思いました。この完璧じゃない2人だからこその惹かれ合う様子がとても微笑ましかったです。話も綺麗にまとまっており、本当に素敵なお話でした。
切なくてほっこり
2017年10月17日
登場人物が全員魅力的で、一気に読んでしまいました。今、3回目読み返し途中。
攻が自分の特徴気付いた時の衝撃は私も一緒に衝撃でした!ネタバレ無しで読んだ方が絶対面白いと思います!ネタバレてても面白いけどね。エロは一回のみでしたが、濃いエロさで満足。この作家さんのファンタジー他にも読みたいと思います!
優しい気持ちに
2021年11月10日
寂しがり屋の、のっぺらぼうの草枕が穏やかな幸せを手に入れられて良かった。妖怪と人間、お互いの時間軸は違うかもしれないけれど、巽と幸せな時間を過ごして欲しいです。最後はほっこり優しい気持ちになれるファンタジーでした
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妖怪と人間
2021年9月18日
草枕が自分の顔がないことに気づくところはちょっとかわいそうでした。でも途中失明の巽がのっぺらぼうの草枕との出会い巽を守るところは愛が溢れてました。小椋ムクさんのイラストも良かったです。
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優しい
2020年10月19日
妖怪ファンタジー。受けの巽もいい子で、そして攻めののっぺらぼう草枕さんがいい。その人を受け入れるって、そういうことなんだ。切なくて優しいお話でした。春宵さんのお話も読んでみたい。
やさしいお話
ネタバレ
2019年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中途失明者の紺野巽(20)は会社の昼休みに訪れる公園で草枕と名乗る狐の面を被る男と知り合う。一人暮らしの部屋に違和感を覚え、草枕に確かめてもらってからは物の位置が変わることもなくなった。ところが暫くして寝ていると人ならざるものに身体を触られるようになり..

小椋ムク先生のイラストがとても素敵。
ムク先生のイラスト同様、ほわんとした優しいお話。

受の巽視点であり、その巽は目が見えず、たとえ見えていたとしても攻の草枕はのっぺらぼうでお面で顔を隠しているから草枕の感情が分からず、巽と一緒になって草枕の言動に一喜一憂しながら読みました。

巽が相手と話していて沈黙されるとそこにいるのか分からず不安になるシーンが何度かあって、そういうものなんだなぁと。
初っ端のコンビニのサンドイッチの件も考えさせられました。

『春宵一刻』で人間の巽は草枕を残してこの世を去ることに触れられてて、人外と人との恋につきものの問題ではあるけどそれを考えると切ないなぁ。
草枕はやっと自分を特別に想ってくれる人と出逢えたのに。

ラブラブなシーンが少ないので2人のいちゃいちゃ日常パートをもっと読みたい!
イラストとぴったり
2017年12月2日
和テイストふわっふわっな世界観&カワイイふたりで良かったです。日本古来の妖怪"のっぺらぼう"での現代BLってチャレンジャーな感じですが、他にも妖怪が出てきたりして妖怪関係(人間関係みたいな)もいろいろあるようで面白かったです。
現代版恋愛おとぎ話
2016年12月1日
設定はホラーっぽいのですが、とっても、優しいのっぺらぼうの妖怪さんと視力が薄い社会人との心温まる切ないラブストーリーです。見えない人と見せれない人の心の通い合い。なかなか、上手くはいかないのですが、とても魅力的に書かれていて、良かったです。
フワッと妖怪ストーリー
2022年2月22日
突っ込みどころ満載で、作り込まれた世界観が好きなファンタジー好きには向かないと思います。レビュー的にも冒頭部分的にも、もっと切ない感じで展開するかと思ってましたが、ふんわりまったりしたお話しでした。
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面白いんだけどーー
ネタバレ
2021年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家さん。まさかののっぺらぼう×全盲の男の子(成人してるけど)のカップル。
ずうっと前に試し読みしてのっぺらぼうやらろくろっ首のモチーフが面白いな、とセール時に購入し、長らく読まずに放置していました。
のっぺらぼうの草枕の孤独や寂しさ、自分がのっぺらぼうだと分かった時の絶望感に泣けました。
偶然の出会いにより中途失明した巽と仲良くなり、心を通わせていく様子がとても良かった。
巽は先天性全盲ではないからこその悩みや葛藤がどこか草枕のそれと似ていてハッとさせられました。
残念だったのは意地悪なお局様のまさかの告白や妖怪達によるタチの悪いイタズラへの嫌悪、あとは草枕がいきなりいたす事ですかね。
不器用なのはわかるけどまずはせめて告白しましょうよ。
そこら辺でちょっと気持ちがついていかないところがあったので星を減らしました。
あたたかい
2019年4月1日
すごく癒されるおはなし。
結構辛いこともあるけれど生真面目な攻めがハッピーエンドになれて本当によかったです。
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良かった
ネタバレ
2017年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵の小椋ムクさんに惹かれて購入。
当然ながら顔の無い攻めは初めてです。主役カップルに愛着持てるかな〜と不安でしたが‥
とっても可愛らしく思えるカップルでした。

種の違いなど一抹の不安は残りますがいつまでも幸せでいてほしいです。

妖怪などが出てきますがあまり怖くはなくどちらかというとほのぼのしてるかな‥と思いました。
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作家名: 栗城偲 / 小椋ムク
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 笠倉出版社
雑誌: CROSSNOVELS