意外です。けっこうシリアスなストーリーです。これはソーニャ文庫だったの?ぐらいヒロインが辛すぎて泣けます!ヒーローは誠実ですが思考がちょっと単純で目の前の状況を信じてしまうのでコロッと騙されてしまいます。ヒロインがはめられた時に何でヒロインの言い分を信じないの?!と、読んでいて憤慨しましたが(-_-;)、まあ…それがなかったら物語にならないか…としぶしぶ納得して無事に読み終えました(苦笑)。ヒーローは自分の浅はかさに気付いた後で『悪かった』と真摯に謝りまくる素直な所はいいんですけどね~。前半部分では、ヒーローとヒロインそれぞれの目線で幼少期の回想を含めて書かれていて、本題に入る前に『前置き長い!』と思いました。大事ないきさつなのかも知れないけど…ページ数からみてもちょっとダルかったです。ストーリーはほぼ宮城内で進んでいきますが、登場人物が少な目で、淡々と時も過ぎていきます。色々と事情が絡み合い、このままハッピーエンドになれるのか心配しましたが、とにかく気の毒なヒロインがラストで幸せになってホッとしました。それにしてもヒロインの自国の両親…ひどすぎる(T-T)。