ネタバレ・感想あり幕末武士の京都グルメ日記 「伊庭八郎征西日記」を読むのレビュー

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ネタバレ
2021年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元治元年正月から池田屋事件あたりまで京と大坂に滞在していた伊庭八郎が、日常を綴った日記を詳しく解説しています。仕事が非番の日は金閣寺やら東寺やら平等院やらへせっせと足を運ぶ伊庭八郎。名物を食べたり土産を買ったり現代の京都の定番観光とほとんど変わらなくて当時の人をとても身近に感じました。うどん、ウナギ、しるこ、天ぷら…日常の好物も今とそっくり。この京の日常の中に新選組なんかも生きていたのだと思うと、また違った幕末のイメージが広がります。
ただ、この後伊庭八郎はじめ新選組などがたどる最期を知っているとあまりにも穏やかな日常に切なくなります。
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作家名: 山村竜也
出版社: 幻冬舎
雑誌: 幻冬舎新書