妃川先生の作品は『金獅子の王と漆黒の騎士』シリーズから入って2作目です。今回は『金獅子〜』の完全ファンタジーから、真逆に位置するような科警研なる超現実世界のお話でした。個人的に警察関係の設定は大好きで、組織図とかキャリア・ノンキャリの出世コースを独自に調べたりするマニアでもあるし、警察に付随する科捜研と科警研の違いなんかも調べた事があるので、そこへ更にBLトッピングも付いて、色んな意味で大好物な話でした。あとがきで先生ご自身が『2時間のサスペンスドラマ』みたいと仰っていて、「なるほど、例えが上手いな」と思いました。それならそれでサスペンスシリーズとして続けて欲しいです。せっかく警察・科警研という面白い設定があるので、ぜひ活かしてもらいたいです。同僚の真田と室長の話も気になりますし(スピンオフ希望)。あとがきで先生が気にしていらした【BL】と【説明】の匙加減は、私にはちょうど良かったです。