全部短編だからどうしても満足度は下がるし、有名作家さんでも「あれ?」ってなる作品が多いことは分かっているのに、つい読んじゃう…笑。でもこれは結構楽しめました。麻生ミカリさんは画家とバレリーナ。設定はしっかりしてたけど、淡々としたヒロインでたいした盛り上がりもなく終わった感じ。沢城利穂さんはトレーダーと女子大生。これといった山場もなく、お金持ちっぽいエピソードがパラパラと散りばめられているだけで期待外れ。緒莉さんは石油王と会社員。これが一番ありえない出会いだったけど、コミカルにうまくまとまっていた。蘇我空木さんはファッションブランドの御曹司とモデルの姉。葛藤するヒロインの心理や二人のすれ違い、ヒーローの執着がうまく描かれていて、一番おもしろかったです。