ネタバレ・感想あり色悪作家と校正者の多情のレビュー

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笑ってしまった
ネタバレ
2025年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今回は大吾が女性にこてんぱんにやられてしまって、正祐が自分の感情をもてあまし、すれ違う二人の会話がとても面白かったです。同僚の篠田さんが大吾を避ける描写がいつも笑ってしまいます。
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文学作品を読み返したくなるシリーズ
ネタバレ
2024年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 毎回正祐がこんなに恋愛方面に稚いと大吾は色々と大変だろうなと見ておりましたが、冬嶺女史のあまりの男親っぷりと完膚なきまでに叩きのめされた様を見て、「ああ、このくらいがちょうど良い塩梅なのだな」とひどくしっくり落ち着きました。
ラストシーンは、大きな男の子である大吾の自尊心を、意図せず取り戻させる正祐の色気に当てられ、楽しく読ませていただきました。正祐の語り口調が美しくて、読んでいて滾るので、レビューも影響を受けてしまいます(笑)。閨を共にするのに自尊心が必要な大吾と、愛情だけが必要な正祐。正祐視点で描くことで大吾があまりに不憫で、“お可愛らしくて”本当に面白かった。2人は異なる存在で、異なるからこそ痛みは言葉で伝え合う必要があるし、共にある意味もあるのだろうと、繋がれる手の描写にしみじみ感じ入りました。
そしてこのシリーズは、時に文学語りがお気に召さないレビューをお見受けしますが、私にとっては文学作品を読みたくなるシリーズです。私自身は文学好きだった若かりし頃からだいぶ経ってしまいましたが、昔読み漁った森鴎外や太宰治、井原西鶴などなど、お里が知れる読書遍歴と重なる作品はもちろん、懐かしい絵本や、恥ずかしながら未読の名作まで、様々な作品に対する深い考察を拝読できて興味深いです。それらの作品を読み返したり、初めて読んでみるきっかけを作ってくれる大好きなシリーズです。
なんだか正祐がかわいくなってきた!
2024年1月6日
30前にして人間をやってます!な正祐が愛おしく思えて、この巻で過去の恋愛がわかった大吾をフフンと笑ってやりたいようなそんな読後ですww
正祐の一途な思いが大吾に向いてるのはわかるけど、わかりたくない…そんな感じです。もっといい男もいるよと思うけど、あの正祐を理解できる可能性を持ってるのも大吾なんだろうな。私はひたすら篠田さんポジションでこの2人とたま~にご飯食べながら、観察してたい気持ちでいっぱいです。とにかく4冊読んで正祐のかわいさが自分の中で爆発してます。
シリーズ④大吾、初恋の人と会う
2023年4月22日
女性を語ることにより大吾という男をみんなが残念に思うけれど、だからといって女性と長続きしないこともないでしょ。ちょっと大吾はさんざんでかわいそうな気がします。言葉を生業とする正祐と大吾は言葉を尽くして互いを知っていけば良いだけのこと。噛み合わないのが笑えて面白い。
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森鴎外
2023年3月29日
のお話しは私好きでした。前回の夏目漱石談はあまり興味を持てず、何でこんなことを延々とやってくれるの?って感じでしたが。今回は色悪作家が女性群に負け少し可哀想でした。校正者は本当に少し成長し、気持ちを言葉にし相手に伝えるという事を学んだようで良かったです。キャラの煩しさが少し減退したように思います。そして私がこのシリーズ通して出てくる一番好きなもの『季節感』が今巻でも一冊の中に随時あり良かったです。
何故か一冊ごとに出来がいい
2022年6月21日
これは谷間の巻ですかね。不貞→貞節→純潔→多情→(ドリアングレイ)→別れ話 の順です。こちらは4冊目。評価が他の巻に比べて少ないのは、本文中の価値観に同意しかねるところがあるからかなあ。とは言え、十分面白いです。
文学好きには良いでしょう
2020年2月1日
シリーズ全部と言っても四までですが読みましたが これが一番色々な文豪が出てくるので 知らないと難しく感じますが イメージは取りやすいです。 正祐がやっぱり純真すぎて恋愛ベタで思いつめてしまい 大吾はそんな気持ちに気づかずにいるパターンの話でした。
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作家名: 菅野彰 / 麻々原絵里依
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館