ネタバレ・感想あり嫌な奴のレビュー

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杉本は結局どういう気持ちなのか
ネタバレ
2025年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 杉本の偽善者な面は誰にしろあると思ってるのですが、優柔不断が過ぎるのでしょうか。
普通は本当に嫌いなんだったら、小野寺のいうようにきっぱり最初に寄せ付けないのがいい気がするのですが、
ずるずると関係を続けてて、結局三浦が嫌いだけどどうにもできない、そっちが悪い、みたいな他責思考なんですかね。
そして、三浦の方も嫌いと分かっていて執着している。離れられない。
このままの関係が続いていきそうですね。結局、三浦のこと、好きとか嫌いとかで片付けられない存在になってる気もします。
病気でいなくなっちゃったら、穴が開いたみたいになるのでは。
嫌な奴、はどっちが嫌な奴なのかでいうと、どっちもになるんでしょうね。深いタイトルです。
読んでて、ときめきとかはなく、ハラハラ感しかありませんが、読み応えありました。
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講談社 版読了
2025年4月14日
文芸長らく 離れすぎていて 購入してから挿絵がないことに落ち込む当たり前ライトノベル 読み過ぎ旧版 古い絵が買い直すか考え中
良かった
2023年11月8日
不器用で歪んでるようにしか和也に対してできない三浦が切なすぎる。読み進めていくほどに、三浦が愛おしく思えてきた。読んで良かったと、思いながら読み終えました。

作家買い よかった!
2023年8月10日
不器用でもどかしい嫌なやつに何故か同情してしまいます。 木原ワールド大好きです。
読み終わった後にしばらく切なくさせてくれます。
よかったです。
嫌な奴×酷い奴
ネタバレ
2023年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと嫌っている幼なじみの三浦に亡霊のように付きまとわれて最後には...という話。確かに最初は三浦を嫌な奴だなぁと思っていたけど、途中で「あれ?主人公も大概じゃない?」と思い始め、だんだん似た者同士なのかもしれないと思えてくる。離れようとしてもなぜか引き合ってしまう。腐れ縁のような、見えない運命で結ばれているような二人。三浦は不器用な乱暴者。だけど、時折見せる弱さ、嫌われても一途に思い続ける純粋さが伝わってきて憎めなくなっていく。作者の『箱の中』に人物造形が近いと思いました。基本的にハッピーエンドで甘々な関係が好きですが、これはこれでアリかもと思えるのが木原先生の手腕ですね。辛い描写が多いのに、不思議と読後感が良くて感動しました。
夢中になれる作品です
ネタバレ
2022年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結末が知りたくて夢中で読みました!ここまで引き込む世界を生み出す木原先生最高に好きです。大嫌いな攻・三浦にロックオンされて地獄な受・和也のお話ですが、三浦は自分勝手で驚くほどの執着なんだけど一途で健気で嘘がなく、、、応援してしまうといういつもの木原ワールド!嫌な奴とは和也にとっては三浦だけど、本当のところは和也自身では。三浦にプチトラウマになるほどの事してますからね。三浦も地獄なんですよ。ただ和也は根が優しくてだから三浦も好きになったんだと思うのだけど。2人の関係がもしやこれは兆しありかなぁ〜と、、、いうところで完。小冊子あるんですか?めっちゃ読みたい!!!!
だれのことだ
ネタバレ
2022年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先、というか、ラストが全く想像出来なくて、次へ次へと進めていかなくてはと、一気によみました。本心を隠していい顔する男と、嫌われていると知っていてそばに居続ける男。どちらも嫌な奴に違いない。でも、離れない。それぞれの理由があって離れていかない。人の気持ちの理不尽さが余すところなく。生徒に偽善者だと詰られるところで、初めて仮面がばれたと慌てるけれど、初めてなのかな?って。木原作品は何度も読み返してしまう。これも。いい気分になる作品ではないと思うのですが、生きているうちには避けられないものを物語として読めるってなんとも…。ラストの一文。血を吐くような。それがトドメでした。
面白い
2022年3月30日
三浦は確かに嫌で恐怖を感じる気持ちはわかるけど、杉本もなかなかに人間臭さのある嫌な奴です。木原さんは性格悪い男の描写が上手いなあ。
地獄まで続く幼なじみ腐れ縁
2021年12月18日
木原先生のBL小説。フォローしてる方オススメ作品。著者目線4段階カテゴリ やさしい ふつう やや痛い 覚悟 では「ふつう」ですよ、これでふつう!(この作品リストは作者さんのpixivページで見られますよー。いつもありがとうございます)
とにかく私には痛かった、地獄まで続く幼なじみ腐れ縁。嫌な奴ってお互い思ってて、読者からみてもやっぱり嫌な奴で、それでも離れられないふたりは鉄条網にふたりで頭から突っ込んで血を流しながらぐるぐる互いに互いを刻み込んでるとしか思えない。ここまで心が離れられないと叫ぶ作品は初めて読みましたよ。
講談社文庫からの新装版です。初版はなんと1998年出版!いったい私はこの本、この作者さんの作品を読まないで20年間何を読んでたのだろうか、、とちょっと愕然としました。まあ、ビブロスのBLレーベルだから当時はBL読んでなかったので仕方ないですね。講談社文庫に入って、一般の方の目にもとまりやすくなって良かった。講談社文庫の紙書籍の初回限定冊子には数年後の話が書かれているそうですが、電子には収録されてません。また、期間限定で小野寺編が作者さんのpixivで公開されてたようですが、これも今は読めません。。うう、後から来たファンには追いかけるのが難しいです。
自分が嫌われてると分かってても執着する男
2021年11月11日
作者買いです。11日までセール中。これは…、かなり精神的にツラい系です。私が今までに読んだことのないタイプの作品でした。小学生からの古い付き合いの二人なんですが、この関係性が読者にとってはしんどいこと、この上ないです。早くこの関係を解消してスッキリさせて欲しいと望む反面、この二人はどこへ向かおうとしているのか興味が湧いてくるのも事実です。自己中で粗暴な三浦が杉本にとって嫌な奴なのは間違いないんですが、外面を気にして本音を口にしない杉本の方が私にはより嫌な奴に見えて仕方なかったです。どんなに嫌われてもただ側にいたいっていう三浦の心情がメチャクチャ痛いんですよ、読んでてグッサリやられた気分です。杉本がイカンのですよ、杉本がはっきりしないからー!でも、こんな二人だから成り立つ関係でもあるのかな…。二人のその後について、読後いろいろ考えてしまいます。あ~、どっぷり木原ワールドに浸ってしまいました。これもやはり心に残る素晴らしい作品だと思います!
嫌な奴
2021年7月15日
タイトルどおりです。
木原さんの話は最初から最後まで気が抜けないので、自分のコンディションを考えていつも読み始めます。しんいときは読むのを一旦やめたりして。
でも最後まで読むとやはり面白いんですよね。なんでなんでしょうね。凄いですよね
さすが木原先生の世界
2021年7月6日
重いですね。執着されてされて、、逃げても逃げても追ってこられて 距離を置けない怖さがありました。最後も互いにハピエンになるわけでも無くすっきりとした終わりを期待する人には向いていませんが さすが木原世界って感じのお話でした。
とても切ない二人
2021年5月29日
98年の作品の加筆修正版と知ってびっくりするくらいの新しさを感じました。BLよりも一般寄りで、いつまでも変われない人間の本質を最後まで抜かりなく書きあげています。果たして一番の「嫌な奴」は誰だったのか、読む人で印象が変わりそうな作品だと思いました。
好みだった
ネタバレ
2021年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを見てから読み始めたのですが、それがかえってよかったです。重苦しい話とハッピーエンドじゃないと知れてから覚悟して読むことができたので一日で読み切れました。多分知らなかったらメンタル削がれて回復して読むパターンだった、 、二人の関係性は異常に見えてもその感情の欲求は誰にでも当てはまるところが良かった。名作だなと思いました
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どんなに嫌われていてもそばに居たい
2020年12月3日
主人公2人は幼馴染同士なのですが、受けの和也は攻めの三浦の事が嫌いで何とか逃げようと悩み、もがき続けます。
三浦はどんなに気持ちが通じなくても嫌われていても、何とかして和也のそばに居ようとするのですが、その姿が健気で泣いてしまいました。切ないです。
電子書籍版にはおまけの小冊子がつかないと知って、シーモアさんで電子版を買った後にあとから書店で文庫版を買ってしまいました。以前pixivに期間限定で短編を掲載していたのですが、同人誌もこれから出るそうでそれも買ってしまいそうです。
胸に突き刺さる!
2020年10月10日
レビューの評価は様々ですが、私は主人公に共感してしまって木原作品の中でも忘れられない作品の1つ。主人公に冷たくされながらもすがりつく攻めにゾクゾクします。
いろんな意味で刺激的で印象的な作品。電子が出たので早速買いました。
救いようがないようでいて
ネタバレ
2020年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラストの解釈ですが
個人的には二人はこのままずっと一緒なんじゃないかと
なんだかんだまた発作的に和也が逃げるかもですが
徐々に三浦に絆されるんじゃないかな
中盤からしたら最後結構三浦を意識してますよね
逆に三浦が和也を信じ切れないのがネックかな〜
心を諦めてるから今さら優しくされても
素直に信じられないかもな〜
この微妙なラストが美しいのですが
その後の二人も見たいな〜
ほんとに嫌な奴
2020年4月7日
木原音瀬先生らしい、心を抉るような、気持ちを逆撫でされるような人物たちが出てくるところはいつも通りでした…

攻めがなんとも言えない魅力がある男で、好きでした。
こんなヤツに執着されて!
2020年3月10日
さすが木原先生!見事な「嫌な奴」です。どちらが嫌な奴なのかは、個人の受け取り方なのかなぁー。どうなったら、この2人は幸せになれるのか、考えさせられました。思うようにいかない2人、読み応え抜群です。
自己愛を越えられるか
ネタバレ
2020年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 杉本は最初から最後まで捕食者から自分を守っていただけ──しかし、怠惰で偽善的な性格が仇となった。三浦を経ち切れなかったのも、罪悪感を持ち続けられない弱さだ。優しさは微塵もない。
誰だって罪滅ぼしをして楽になりたいという思いはあるはず。でも・・・それが悲劇になった。

罪悪感から救われたい杉本が与えるものを口を開けた雛の三浦は喰い続ける。心をくれないと満たされない。ループ。

自尊心というものは、親の自己愛による過保護からも、誰もいない虚無からも生まれない。母親から愛撫され、弁当を作ってもらって、叱られ、慰められ、自分を雑に扱ったり、いなくなると悲しむ人がいるという確かな実感と共に育んでいくものだ。自分を大切にするために必要な自己愛。人を愛せるのはその次だ。

それを与えてもらえなかった三浦は、誰かから奪って喰わなくてはならない。でないと熟す前に腐る。敵に喰われる。生存本能だ。それに対する杉本の防衛本能。子供の頃、危機感に従ってはっきり三浦を拒絶できる性格だったら、杉本は選ばれなかっただろう。

ただ一人に愛されていると信じて育った少年期──出会わなければよかったなと言った三浦は、もしかしたら奪う苦しみから逃げようと、逃がそうともがいて、結局敵わなかったのかもしれない。それはなけなしの自分への愛と、杉本への愛だったのかもしれない。
タイトル通り
2020年2月20日
愛が執着かわからない関係
木原さんだなーという感じの作品ですごく引き込まれました
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執着愛
ネタバレ
2020年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 木原音瀬先生のこの手のお話は好き嫌いがはっきり分かれると思います。読み進めるうちに物語に引き込まれ深い沼にハマっていく感じになりました。(木原作品はだいたいそうなるけど)
三浦の気持ちは切ないし、和也の嫌がる気持ちも分かる。。
クライマックスは静かに幕を閉じるけど、私の心にズドンと来ました。
この作品はずいぶん若い時に同人誌で書かれたもので、多少の修正はあるものの、木原先生の底知れない才能を感じました。
大好きな作品です。
衝撃の事実に気づいた
ネタバレ
2025年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結末がどうなるのか気になり、引き込まれ、一気に読んでしまった。最初、「嫌な奴」は三浦だと思った。途中からむしろ和也のほうが「嫌な奴」だと思い、うまく書かれてると思った。三浦の執着はめちゃくちゃ怖くて、ホラーのようだった。スッキリしない終わり方に戸惑って、頭を落ち着かせようと他の人のレビューを読んだ。やはり、和也のほうが「嫌な奴」だと、多くの人が書いていた。それで、気づいたんだけど、私は和也にかなり似ているかもしれません。
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嫌な奴
2023年8月3日
読んで引き込まれるけど 途中何度か読むのやめようかと思ってまた読みすすめた どこかで救いがあるだろうと思うから また先を読んだ。
登場人物誰1人にも好感が持てなかったし
2人を見守る幼馴染みさえ好きな感情がみいだされなかった。
結局救いを求めて最後までよんだけど
明日は優しい世界の中にいたいと思いながらレビューに星を4個つけたのは
最後まで読まないと気持ち悪いかなと思ってしまったからかな。
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愛と執着心
2021年7月30日
木原作品をいくつか読みましたが、嫌な奴は断トツで読んでいて心が痛かったです。
嫌われていると分かっていても側にいたい、何としてでも繋がっていたい、中盤辺りまでは三浦がすごく嫌な人にしか見えなかったですが、時折見せる切ない表情や言葉に心がギュッと痛くなりました。やっぱり最後まで読むと流石木原作品だなと感じられる小説で読んでよかったと思いました。
良い
2020年3月10日
昔の木原さんの作品っぽいと思ったらやっぱり昔の作品だった。嫌だと言いつつ離れないのが笑えるし面白いです。
最後の最後の最後だけ!!
2022年3月7日
これは…かなり好みが分かれるんじゃないかな。読んでいてすごく心が苦しかったです。タイトル通り嫌な奴が出てくるんですが、主人公も嫌な奴で(私的に)ケンカップルじゃくて、文句、わがまま、自分勝手。こんな言葉しか出てこない。
本当に『嫌な奴」
ネタバレ
2020年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説に登場する「嫌な奴」というのは、たいてい、どこか救いがあるような人が多いと思いますが、この本に登場するのは本当に「嫌な奴」。しかも、主要キャラが2人とも「嫌な奴」に思えて、いい人が出てこないのでは? と思ってしまいました。元気な時に読まないと、しんどくなります
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