女の子の妄想日記みたいな恋愛小説です。「〜するのはどうだろう」など、周囲の言動やら態度やらに批判的なヒロインの視点も態度も、どこかハスに構えています。じゃあ、自分は何なんだって視点で見れないところが、自分の頭の中だけで紡ぎ出した自己完結型日記です。
自分の読んだ悲恋小説の内容をヒーローに重ねて、延々と相手に話すってどうなんでしょうね。フィクションという枠内で、ヒーローは感慨深く聞いていますが、実際、そのようなことを聞かされたら、失礼極まりない二次元な人です。
魅力ありますか?こういうヒロイン。
寂しいのはヒーローではなくてヒロインで、失恋した先輩もヒーローも、ヒロインの頭の中で妄想した人にすぎないなんてオチだった方が納得できたかも。