ヒロインが冒頭から可哀想な展開になっていましたが、機転のきく王太子様のおかげでヒーローとの縁ができます。虐げられてきたせいで自信がないヒロインですが、ヒーローや、ヒーローの屋敷内でできたお友達のお陰でゆっくりと前を向いて歩み始めます。ヒロインがゆっくりと成長していくのを、急かさず急がせずきちんと見守ってくれるヒーローやお屋敷の空気がとても良かったです。ベタベタの可愛がり溺愛ではありませんが、優しく穏やかにでもしっかりと感じられるヒーローの愛情が素晴らしかったです。そんなわけで、ピンク色の糖度高い溺愛がお好みの方はちょっと物足らないかもです。ヒーローもヒロインも好きですが、個人的にはカリーナが一番好きです。めちゃくちゃいい子!2巻最後の方でカリーナのお話があって嬉しくなりました。幸せになってねカリーナ。