ネタバレ・感想あり告白のレビュー

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どんどん物語に引き込まれる感覚
2025年5月30日
語り口調で描かれているため、普段あまり小説を読まない方でも読みやすい作品だと思います。
とある事件に対して、関わりのある人間たちが各々独白をしていく、『告白』をしていくことで物語が進んでいきます。
それぞれの語り主から見えている出来事と、現実で起こった出来事にどんどんズレが生じていき、全員の独白が終わる頃に、ようやくこの事件の全貌が見えてくる…そんな、非常に惹き込まれる作品でした。
普段、通勤のスキマ時間に本を読むことが多いですが、つい一気読みしてしまいました!
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言わずと知れた・・・
2025年4月8日
すごく読みやすくて、あっという間に読み終わっちゃう。
それぞれの視点から事件やその後の経過が語られていくので、グイグイ引き込まれた。
実際にあった事件を一部伏字で書かれていたが、唯一なにも伏せていないルナシー事件。
気になって調べたら、2005年の静岡の母毒殺未遂事件が元になっていることを知った。
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読了した瞬間唸りました
2025年3月13日
名前は知っていたけど読む機会も自分の中のタイミングもなかなか合わず、今更読み終えました。
とっっっても面白かった!!
常に誰かの語り口調で進んでいくので、大変読みやすくどんどん世界観に引き込まれていきました。
最後のページをめくって終わったと分かった瞬間、決していい終わり方ではないと思いますがなぜか脳も体も高揚していました。
凄い作品、という一言に尽きます。
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読み出したら最後まで
ネタバレ
2025年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ サスペンスとか怖い話は、苦手なんですが、弟に借りて読んだら、続きが気になって気になって、怖いけど、結果を見なければ終われない。読者を引き込むのがとてもうまい文の書き方で、引き込まれていきました。自分も、クラスメイトの一員になった気分で、何か仕掛けられるんじゃないか?っとハラハラしました。今は、私も子を持つ親として、先生の立場が分かる気がします。
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ミステリーの視点がえ
2023年11月8日
語り手が、登場人物の誰かの立場で語って行く。
語られた物が円なら、バラハラニ書かれたようで合わさってひとつの丸になるような感覚。
憤り、やり場のない怒り。喪失感。空虚。
全て背負って選んだ答えが、やっぱり泣いてしまう。
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イヤミスの破壊力!
2023年9月26日
湊先生のお話はドラマ『リバース』で最初に知りました。『告白』も有名なので、わくわくしながら読みましたが、予想以上の破壊力でした。本当に後味の悪い終わり方ですが、妙に納得してしまうところもあるあたり、素晴らしい世界観の構築力だと感服しました。現実にありそうなリアリティのある人物設定と心理描写でしたし、ラストは「うわあ...」と思って何度も読み直してしまいました。ご自身が母親であるだけあって、母の心情描写には卓越したものがあると思います。ただ、元気のある時に読まないと精神的にヤラれそうですね(笑)。自分に大きな落ち度がない人生を生きてきた人は他人に厳しくなりがちで、逆に他人に迷惑をかけつづけた(それが許された)人ほど寛容になれるところがあるんだと思います。作品を見た感じでは、理不尽に耐えきれなくて復讐や殺人に走りがちなのは前者なんじゃないかと思いました。また、少年犯罪の厳罰化や倫理観、教育、教師を取り巻く環境等、視点が切り替わるたびに深く考えさせられるものがありました。
衝撃
2023年4月22日
視点が変わっていくのでさまざまな角度から事件のことを知ることができる。犯人の正体が意外ででラストも衝撃的だった。
重い
2023年1月24日
読み終わった後も心にズシンと残る衝撃的な作品でした。
怒涛の展開。
途中からは我慢できずに一気に読みました。
でも先生の気持ちもわかっちゃいますね。
ちはやぶる
2022年10月28日
こんなにも恐ろしい小説は初めて読んだ。
学校という特殊な閉鎖空間で起きた惨劇の実像を、様々な登場人物が淡々と独白していく。
あくまでも淡泊な語りが事件の凄惨さを強調していて、一読んだら忘れられない体験となった。
共感も反感も
ネタバレ
2022年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ さすがイヤミスの女王。重い気持ちのまま読み終え、その後3日ほど引き摺ってしまいました。ある事件に関わった人たちの独白形式で話は進むのですが、彼らの身勝手な告白に嫌悪しつつも、でも実際同じ立場に立たされたら私はどうするだろう。女性教師は見事復讐を成し遂げたけれど、これが正解とは思えないです。あれ程少年Aの倫理観を責めておきながら結局は自分も同じ事をしてしまう。彼女はその後の人生をどう生きていくのだろう。生きていけるのだろうかと考えずにはいられませんでした。作中には「倫理」というワードが何度も出てきます。憎しみや絶望は倫理をもあっけなく消し去ってしまう、そんな人間の心理を描いた作品です。重い余韻を残したままの衝撃のラストでした。
もはやホラーでは…
ネタバレ
2022年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 映画をチラッと見たことある程度でしたが、今回読んでみて読むことを止めれませんでした…
ドキドキが止まらず、読み終わってこれはホラーでは…と、思ってしまいました。
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まさに三毒に溺れた人々の末路…
ネタバレ
2022年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 仏教でよく言われる三つの煩悩である三毒「貪(欲むさぼり)」「瞋(いかり憎しみ)」「癡(無知おろかさ)」に溺れた人間の末路を描いたような物語で、ゾクっ…としました。結局皆、自分中心であったことにさらにゾクっ…としました。それぞれが自分本位に動いてしまった為に最悪な結末を招いてしまった…そんなドミノ倒しのような物語でした。凄い作品です。
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「なーんてね」は映画オリジナル
2021年7月16日
映画では主演の松たか子の恐ろしさに震え上がりましたが、原作には決めゼリフの「なーんてね」がないのですね。あんな背筋の凍る「なんちゃって」にはこの先出会えないでしょう。
小説の淡々とした独白は、不気味で入り込んでしまいます。ウェルテルみたいな教師、いますよね。生徒思いのようで「熱血教師の自分」に酔ってるだけ。上手く利用されて可哀想でもありますがスカッとしました。
修哉のサイコパス気質は生まれつきなのか、母親の教育やその後の家庭環境によるものなのか。
どちらにしても、母親が及ぼす影響は絶大だなあと、子育てが怖くなりました。
面白かったー!
2021年1月18日
1日で一気に読んでしまいました。読みやすい!タイトルは告白じゃなくて”復讐”だと思いました。見事な復讐でした!映画も観てみたいと思いました。
イヤミス
ネタバレ
2023年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 湊かなえ先生の作品で一番好きです。
こういうサスペンスミステリーは、評価が大きく分かれるけど、面白いです。
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ゾワゾワするような。
2022年11月13日
映画を何年か前に観たことがあったんだけど、多分消化不良だったんだと思う。気になって、小説を読み返した。映画だと視覚的なインパクトが強くて読みきれなかった部分の詳細が、言葉を通して見に沁みてきて、ようやく消化できた。人の恐ろしさみたいなものが感じられてゾワゾワして、あっという間に読み終えた。
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ハリボテの達観とミステリーのライトノベル
ネタバレ
2024年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「若さを肯定しつつもハリボテの達観が青ざめ、挫けていくのを見るのが私達は大好きなのです」という芥見下々氏の推薦文に惹かれて購入しました。
その通りの残酷な現実が暴かれていくスピーディーなミステリーです。
ただ、あまりにも簡単かつ明晰に各登場人物の動機が説明、明文化されてしまうので、尾を引く読後感というものには欠けるようです。
何故アンナ・カレーニナは『心』の先生は自死を選んだのか?ラスコーリニコフが殺害した金貸し老婆の部屋に飾られたドイツの少女の銅版画は何を意味しているのか?マルセルとアルベルティーヌ、被害者はどちらなのか?長引く疑問を残すところに、史的傑作の意味があると思うのです。
簡単に結論にたどり着けると、ミステリーのライトノベルっていう最終評価になってしまいます。
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