出版社に勤めるレイと、俳優椎名の話。小説。月村さん大好きで作者買い。ウジウジした自己評価低めの受けで定評のある月村さん(私の中で!!)、本作のレイもあらゆることを悪い方にばかり解釈して、でもそこが健気でキュンキュンで大好き!基本ネガティヴなんだけど、過去に辛い経験をしてて、あんなことがあったらネガティヴ思考も仕方ないし、ネガティヴだったけど椎名との関わりの中で強くなっていっていて、うんうん頑張れ〜って涙ながらに応援しちゃう。椎名は一見年下イケメンキラキラスパダリワンコで、レイを甘々に溺愛してくれるのかと思いきや、年下らしい小心っぷりを見せたり嫉妬したりで、あーチキンって、そういうことか!!って題名に納得で。イラストも素晴らしかった〜挿絵たくさんでもう小椋さんの絵がまたレイと椎名そのもので素敵で眼福!!そう言えば、こんなにも文中に「イン乱」って言葉が出てくる作品、他にないだろなあー。レイがイン乱って思われちゃうーって1人グルグルしてる前半、面白かったなあ、真相がバレてからは失速するかと思いきや、また栗原を巡る勘違い合戦があって飽きさせなくて楽しかったなー。