「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは・・・」物語の発想はコレだったかもと思いを馳せてしまいます。
でも、本作で語られる「曙」と「暁(アカツキ)」の違いは意識がありませんでした。そしてその時間のはざまを「東雲(シノノメ)」という事も。
物語の最後の方で「暁(アカツキ)が曙(アケボノ)になっていく」との言葉があります。
本当に本当に待ち望んでいた場面( ; _ ; )
本作に出てくる様々なエピソードがいちいち刺さって、本筋はもちろん、それ以外の枝葉の部分でも凄く好きな作品でした。
ヒロインの祖父の名画座で上映される古い映画の話も良かったです。
初め「暁(アキラ)」が、若くして亡くなったアメリカの俳優に似ているというのでジェームズ・ディーンを思ったのですが、それは本作の主人公たちよりもずっと古くて自分を少し恥ずかしく思ったりして・・・。
作品の中には映画のタイトルは出てきませんが、その主題歌『So darlin',darlin',stand by me・・・』はずっと頭に流れていました。(映画の登場人物の23歳で亡くなった彼の少年の姿と暁を重ねて、妄想を膨らませたりして)
物語は中学三年の15歳の時と、10年後の現在、25歳の時が交錯して紡がれます。
コミカライズの冒頭、「春」に話しかける言葉と、布団の中で携帯を抱きしめぐちゃぐちゃに忍び泣きする「春」の姿が、その裏にある理由や背景が、なぜ二人は離れ離れになってしまったのかを知りたくてこちらのラノベに飛びました。
お互いが唯一無二の存在である事が、とっても素敵なお話でした。
コミカライズがまとまったら、そちらも購入したいと思っています。