美麗な表紙と高評価をみて購入し、結果、物足りなさが残りました。前半は期待に満ちて読み進めていたのですが、読めど読めども話がすすまない。ようやく動きがあった頃にはもう全体の4分の3を過ぎたところで、そこから特に一波乱もなく終わりました。全体的に背景の描写が薄く、かといってキャラクター描写が優れているわけでもなく、惜しい！！という感じです。あとヒーロー以外総じてオロオロしていて、大したことでもないのに狼狽えてるのがなんとも……ヒーローの無感情さ・ハイスペックさを照らしたかったのかもしれませんが、やりすぎ感は否めません。当馬役であろう騎士も、名前だけはたくさん出てきますが特においしい出番は無いので、読者の認識とキャラクターの認識に隔たりがあります。「こいつそんな気にするほどのキャラか？」ってなります。挿絵に出てきた姿はせっかくイケメンだったのに、もったいなかったです。
ひとまず、挿絵はすばらしく、また鷹を軸とした世界観は好ましいので★2.5です。
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