婚約破棄をしたエドワードは、愚王太子というわけでもなく、腹黒い嘘を吐けるタイプでもなく、苦労知らずで、父王と王妃にとても愛され甘やかされて育った、王子さまでした。その王太子を支える王太子妃が完璧であるべきという教育の理不尽さに、婚約破棄されたヒロインは、自分の目や耳で確かめて気づき、いろいろ立ち向かいますが、めちゃ優秀な皇太子のヒーローを信頼し、必要なときにはしっかり頼り、皇妃となる覚悟をきめていく・・というストーリーと思います。
王国の国王が最後の最後に英断するのですが、そのクライマックスはなかなか面白く、断罪される悪役の粘り強い言い訳も面白かったし、エドワードが最後は自分の意志で、「真実の愛」を選び、苦難の未来を受け入れるのですが、相手がくったくのない平民の娘なので、北の領地でそれなりに楽しく暮らせるのではないかなあ・・と思いました。
結局、このストーリーのキーマンは、婚約破棄に操られたエドワードの柔い気質ということではないかな? と思って読みました。
web の原作はそれほど長編ではないのに、よく3巻まででたな・・と思ったら、3巻は、書下ろしが大半とのこと。なるほど。そして気がつくと、4巻もでていて、驚きました。もう少し4巻 (web にはない) まで読んだ方の正直レビューを読んでから、購入しようと思っています。