8巻までは星5付けてたけど。造船技術とか、完全に軍事機密だし。こういう世界観で軍事機密は同盟国でもそう簡単に漏らさないから、こんなお気楽なノリでそれはないと思うんだが。子どもだからって、平家の時代のかむろかよ?と。子どものスパイ、敵対国じゃないとこ相手にエグいねっていう。なおかつ、軍事機密に相当するものと引き換えになんか渡すならわかるけど。ただ盗りするって。友好的にする相手に選択する手段じゃないよね。そして重大機密をだまし取るみたいにしといてっていう主人公がずる賢い感じになってるのが、わりと大きなミスというか、作品としての傷な気がした。相手の善意につけこむ主人公ね?って感じ。
全体的な完成度はまだ高いほうの作品だとは思うけど、価値は下げたなあと思った。
8巻まで読んだ時点のレヴュー↓
面白いし、先の展開がとても気になる傑作。展開がとてもうまいのと、設定などがよく練られていて、それはあり得ないってのがあんまり無いファンタジー的なリアリティの高い作品。誤字とか脱字も見当たらず、文章も読みやすく非常にレベルが高い。唯一、気になる点は主人公の国王に無礼な危機感の無さくらいかなと。貴族同士のわりとドロドロしてるところで、不敬はわりと重いと思うので。敵が味方に、味方が敵にがあり得る社会でこれはやらんよねと思う。
まあ、欠点はそのくらいなので非常にレベルが高い作品。