ネタバレ・感想あり知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞのレビュー

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良い
2025年9月26日
明治ものなのに、すっと世界に入っていけるのは久我先生だからこそ!
優しい関西弁もぴったり
鮫島がデロ甘い!
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『夏の野の繁みに咲ける姫百合の~
ネタバレ
2024年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 知らえぬ恋は苦しきものぞ』という万葉集の下の句から題名を選ばれたようです。
『苦しき』は、『愛(かな)しき』と変化させています。
此の小説に真に相応しい題でしょう。
明治時代について多くを知らない私達ですが、文章を読みながら自分なりに当時の様子を思い描くことができます。
由井智草(ちぐさ)は音だけを聞けば女性の名のようですが、野の花の様な清純な美しさを秘めている彼に似つかわしい名です。
対して、鮫島輝直は耀くばかりに明朗活発で率直な彼を佳く表した名です。
鮫島は初めて出逢った時から智草に好感を持ったようです。そして、会う度にその思いは深まって往ったのだと思われます。
智草も同様だったのでしょう。
出来れば、二人の間の秘め事は秘めたままにして欲しかったと思っています。
それらを省くことで余った頁数は別の話題を差し込んでも構わないのです。
何故なら、一度目に読んだ時は全ての性的描写部分を読み飛ばしてしまったからです。
二度目には全部読みましたが、無くても二人の間の親密性と絆は少しも変わらないからです。
それらは、本来ならば知られざる部分です。興味本位で知る必要性を全くと言っていい程感じません。
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美しい!
ネタバレ
2022年1月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素晴らしい作品に出会ったのは久々です。人と関わると自分でも知らなかった自分というのが見えてきますよね。新しい価値を与えてくれた鮫島も、それを素直に受け入れられた由井も素敵でした。世界の隅の小さな物語を見たような、ひっそりとしていて美しい作品でした。
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しっとりとした作品
ネタバレ
2025年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明治時代の洋画と花が軸になっている作品で時代物がちょっと得意ではないわたしもすんなり読めました
言葉使いもしっとりとしていて智草の人柄そのままに優しい印象でした

ストーリーは偶然会った2人が惹かれていき仕事も一緒にして各地を回るようになってそこに愛情のともなった素敵なえちシーンが絡んできます
攻めの鮫島はおおらかで明るく太陽のような印象です
智草の過去の挫折で傷ついた心を温かく包み込むような包容力が魅力ですね
久我先生の作品では知らなかった世界、落語もそうですけど今回の花の名前も勉強になります

ゆったりと進む派手さはない作品ですが智草と共に幸せな気持ちになれます
絵の事は何もわかりませんし描けませんが、見たままを描けるというのも才能だと思います
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かわいい〜!
2022年4月24日
劣等感コンプレックスで鬱々としている受けを太陽みたいな攻めが受け入れて開花させてあげるお話。とても可愛い。受けがいじらしくてとても可愛く、こういう受けには素直がすぎる攻めがお似合い。濡場の描写は文字数からは一般的からちょっとみじかいぐらいに感じたけれど、短い中でなかなか濃い絡みしてるんだなというのが分かって2人の盛り上がりが伝わってきました。ひとつ気になったのはたまに地の文で一人称が入るところ…ふつうに読んでたら三人称っぽいのに突然の地の文でモノローグが2、3文あった所かな…。せめて()とかで囲って欲しかった。
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作家名: 久我有加 /
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館