ネタバレ・感想あり流浪の月のレビュー

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夢中で読みました
ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと前に購入したものの、なんとなく後回しにしていたのですが、先日やっと読み始めました。
序盤はたんたんとしていたものの、中盤あたりからぐいぐい惹き込まれ、ページを捲る手が止まらなくなりました。
仕事などで読むのを中断しなければならなくなったときは、続きが気になって仕方がないとうい状態に陥ったのは久々です。
作者の評価が高い理由に納得できました。
人間の微妙な心理を、読みやすいのに新しい視点で描き切っているなと思いました。
ただ一点、文の内面に切り替わった際、「ああ、やっぱりそうなるのね…」と少し肩透かしをくらいましたが、結局そのあとまた物語に引きこまれるのでやっぱりすごく魅力のある作品だと思います。
作者の他の作品も、これからどんどん読んでいくつもりです。
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もどかしい
2025年2月24日
本屋大賞などとても注目を浴びた作品ですが、なかなか手が出せずにいました。ふと気が抜けた時に読んでみたら、これがぐいぐい引き込まれてあっという間に読み切ってしまいました。本当のことなんて当事者にしかわからないもの、とはわかっていても、やはりそれは辛いものだなと感じました。このストーリーを読む俯瞰した視点だからわかるけど、もしこの世界にいたら?きっとわたしにも分からない。もどかしい気持ちが残る、考えさせられる一冊でした。
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優しさ
ネタバレ
2024年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 解説でも書かれていた様に、凪良ゆう先生の書く作品は本当に優しさに溢れていますね。読者としても、最後まで読み終わるまで、「事実」に惑わされていました。善悪なんて浅はかな概念に振り回されたくない。常に「真実」を探せる人でいたい
事実と真実
2023年8月5日
一人の人間の生涯なんて、誰にも自分にだって、証明出来ない。更紗と文、社会の決まりからズレている二人は、自分をいつわれなくて、純粋で、社会的に許されない罪を負わされた。ウソが事実、今の世界そのものだ。救いのないストーリーのエンディングは、二人だからこそのゆるがない心がしっかりと結ばれて、今までの苦しみも悲しさも、包みこんで、二人が今を生きるという真実に、温かさを感じた。

自分という存在の真実を共有出来るパートナーがそばにいる、社会が世界がどんなふうでも、凪良先生のストーリーの主人公たちは生き生きとしている。そこがとってもすきです。
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わかる人だけがわかればいい。
2023年2月23日
誤解を恐れずに言うなら、このお話はわかる人だけわかればいい、というお話。
更紗と文の、恋愛とか人間愛とかそんな簡単な言葉じゃ説明しきれない魂の強い結びつきとか、本当の文の人となりとか、事件の真相とか、何もかもわかってる人だけわかってればそれでいい。
わからない人にわざわざわかってもらおうとも思わなければ、「わかってるよ風」の人に訳知り顔で近づいて来て欲しくもない。ただ二人を愛情をもってそっとスルーしといてあげたい。
なので、この本の良さもわかる人だけわかればいいし、そういう読み手の受け取り方の自由すらも許されるべき、とこの本は言ってるのかもしれない。
一気読みをオススメ!
2022年12月24日
読んでいる間、私の心の中は小さな嵐が吹き荒れた。彼女が事を荒立てているようで、主人公にも周りの人達にもモヤモヤ苛々して途中で読むのをやめたくなった。なのに読み終えた時には泣いていた。嬉しさ、やるせなさ、事実と真実…気持ちはぐだぐだだけど、最後の数ページで、涙は溢れていても心の中は嵐はおさまり静けさがやってきた感じ。読み終えて再度カバーを見ると感慨深い。胸にグッときた。更に涙。写真も装丁も効果的で素晴らしい。一人静かな場所で一気に読みたい本。読んで良かった。やっぱり小説って良いな。
凪良先生やっぱ良い…
ネタバレ
2022年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい彼ドラマ→原作を全て読み…凪良先生を知り、こんだけ表現力あればBLじゃないものも書けるんじゃないかと思っていたら、流浪の月書いてたの凪良先生だったんだと、知りずっと放置してて、やっと本日読みました!やはり面白く、登場人物の心情の表現が先生はやっぱり素晴らしいなと思います!主人公じゃない相手の目線の章も美しい彼でもありましたが、違う目線で見れますし!流星くんが、DV男演じるんか…と俳優陣で想像しながら読みました!映画を見ようと心に誓いました!そして、読んでない凪良先生の他の小説も読もうと誓いました😊
事実と真実はちがう…
ネタバレ
2022年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 第17回本屋大賞受賞作。2022年5月映画化公開。
毎度の事ながら凪良先生の作品は一気読み不可避の面白さです。今作もページを繰る手が止まらずノンストップで夢中になって読みました。
今作は同作家さまのBL小説「あいのはなし」をベースに、恋愛を抜きにして綴られた作品だそうです。
愛だ恋だを語らずにどのように心の琴線に触れ、虚無感や絶望感、幸せや満たされることを読者に伝えるのか?
その手腕はお見事と言うより他は有りません。
テーマの一つである「事実と真実はちがう」こと。
「普通」である事の残虐性。
その「善意」が必ずしも相手の為にはなるとはかぎらないこと。
今作を通して自らの対人関係を深く省みるきっかけとなりました。
過去多くの書籍を読んできましたが、自分の反省を促す本にはなかなか出会えません。
読み手の在り方を無理矢理ではなく納得して変えてしまう、素直な文章と程よい距離感と共感力が備わった素晴らしい作品だと思います。
………
終の棲家は場所ではなく、お互いの中に在った。
そんな人生はどんなに素晴らしいものでしょうか。
一番大事なことは曲げないで生きる強さが掴み得た、変則的でもまごう事ない幸せです。
………
映画は観ません。
自分の中に確たる更紗と文が棲みついてしまったので、どんな優秀な映画監督でも、どんな素晴らしい俳優でも、きっと満足は出来ないと思うからです。
………
一つだけ不満があるとしたら、文の店の名前で早くからネタバレしてしまった事です。キャラコ…あからさま過ぎです………(-.-;)410
すごく深い…
2022年6月14日
映画化、納得です!!
ネタバレなしで見て(読んで)欲しい!
でも、これだけ言いたい。2人が幸せでありますように…

この作家さん、大好きです。「美しい彼」も最高なので、気になった方は是非(^-^)
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一気読み大泣き
2022年6月2日
本当に文章ではあ笑わせない物語。
恋愛者ではないけれど壮大な愛の物語?
一気読み大泣き。
余韻がすごい
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切ない
2022年5月20日
映画化されて松坂桃李が主役だというので、読んでみたした。ファンなので。文を松坂桃李として読みました。とてもぴったりでした。DVのシーンがちょっといやだったけど。読みやすかった。二人が、切なくて。ラストが心配でしたが二人の命綱が素敵でした。ぜひ映画を観ようとおもいます。読んで良かった。
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映画の予習
ネタバレ
2022年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作家さんで、読み漁っていますが、こちらは近々映画が公開されるので、その前にと思って読みました。読み応えがあります。最後の最後まで、読み手を惹きつけてきます。凪良先生の切ないお話が好きなんですが、これはとことん切ない。読んでいて、苦しくなりました。でも、それが良い!読み始めると止まらなくなるので、寝る前の読書の際は覚悟の上で。
泣いた
ネタバレ
2022年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 泣けましたー。何度も災難に見舞われて、好奇の目に晒されて、なかなかうまくいかなくて、悔しくて切なかったです。
ふたりの関係はなんて言ったらいいのかわからないけど、運命の二人ですね。
また読み返したいお話でした。
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考えぶかい
2022年4月11日
映画化される事を知り読んでみました


とても切なく 胸が苦しくなる気持ちの場面も沢山ありました。読んでいる最中から、最後は、きっとこうか?とも一人で想像もしていましが、少し異なりほっとしました。映画も是非みたです。キャストもピッタリですよね
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文と更紗の幸せを守りたい。
2022年4月7日
過酷な運命に泣きそうになる。
それでも、ここまで想いあえる人に出会えたことは奇跡としか言いようがない。
人の繋がりって色々だと考えさせられる一冊。
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衝撃的でした
2022年3月29日
何が「普通」なのか…って考えさせられますね。今も、普通からそれることが、異質な存在となることが根強くあって、自分を偽りながら生きている人は沢山いるんだろうな…そして、本当の自分を見失ってしまって、自分でもわからなくなる…だからと言って、偽りの自分を変えることも出来ない…そうやって生きていくしかない。それが正しいか正しくないかは分からないけど。
人の優しさにも触れていましたね。優しさは、正義のように思っていましたが、自分の捉え方一つで、相手にとっては、刃物にもなりうる。人の心を憶測で考えてはいけないと思えた。今まで自分は、思い上がった優しさで、人を刺してきていなかっただろうか?でも優しさからだと思うと、それを迷惑だとは言えないのかも…。
なんだか生き方を考えさせられた作品でした。
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人生観が変わるような衝撃
2022年2月26日
本屋大賞受賞作というものを初めて読みました。あらすじも全く読まないまま読み始めましたが、驚くほどの読みやすさで引き込まれます。時にユーモアを、時に毒を織り交ぜて淡々と物語りながら、心の核に鮮やかな衝撃を残していく。説教臭くないのに、説得力がある。まるで今までの知覚や認識を変える魔法にかけられたようでした。強く印象に残ったのは「善意が人を傷つけることがある」ということと「世間の印象と当事者が知っている真実は違う場合がある」ということ。私たちは「普通」や「常識」というフィルターを通して事件や他人を見てしまい、相手に良かれと思って接することがあるけれど、それは本当に優しさや愛として届いているのか?本作を読み終えて日常に戻ってきても、ふとした瞬間に思い出して考えるようになりました。作品自体を「面白い」と思うことがあっても、価値観に影響を与える作品というのはなかなかありません。読み終えた後に世界が違って見えるようになる物語です。
初めての感覚
2024年8月15日
凪良作品の大ファンですがこの様な作品は初めてでした。恋愛では無いけれどもそれは確かな愛。相手の存在が自分自身が生きていく意味で証で命の源。二人の思いは、今までもこの先も私の人生の中で決して経験する事のない感情だろうけれどそのカタチを歪だとは思えず尊いとさえ感じる。ただただ二人の幸せを願って読み終えました。
心理学の参考書
ネタバレ
2023年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説として、というより、人間心理の参考になるという意味での評価です。家庭環境にストレスがあると、こういう思考になるのか、と。全て個人的な感想です。作家さんの意図は分かりません。善意は自分を救ってくれない、という表現がありました。受け取る側の気持ちひとつ考え方ひとつなところを、送る側を否定するような表現をするんだな、と。私は小説は作家さんの価値観がある程度表現されるものとして読みます。そこから勝手な判断をすると、こちらの小説における考え方はあまり好きではありませんでした。ですが、自分を否定されたくない代わりに相手を否定することもしないようにしようという感じは少し安心して読むことが出来ました。この本を本屋大賞にと推した方たちはどんな家庭で育ったのか、どんな考え方をするのかが気になるな、というのが読了し1日経った現在の感想です。
深い…
2023年4月26日
主人公と主人公の愛した人の繋がりが素敵。二人は普通の「愛している」という関係より深い関係にあ理、言葉で表せない。
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愛ではないのか?
2023年3月26日
お互い愛してないという、だけどそばにいたい。そんな特殊な関係の男女の物語。過酷な人生をお互い送って、出会って、別れて、そして再び会ってしまう。私はこれって、やっぱり愛だと思う。
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本屋大賞&映画化
2023年3月11日
昨日日本アカデミー賞の授賞式をやっていてですね、いつも思うのですが、映画化された流浪の月に出演された俳優さんたちの華やかな姿を拝みつつ、原作にも触れてくれたらいいのにな〜と…まぁ映画の祭典なので仕方ないのですが。
本屋大賞とか各賞をとったりする作品は、なぜかしんどいものが多いですよね。胸クソシーンも多いですし…私は肝が小さいので、普段エネルギーのいる生活なんかをしていると、そういうものに触れるのが危険なんです、色々削られますから。生活に影響が出るので触れるのは意識的に最小限に抑えているのですがやっぱり削られました。もう読み返したくない。でも読めて良かった。そう思える作品のひとつでした。
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涙が止まらなかった。
2022年5月14日
映画が始まって話題になっていたので読みました。
凪良ゆう先生の作品はBLは何冊か読んでいたのですが、一般向けの作品は初めて読みました。
今まで読んだ凪良先生の作品の中で1番感動しました。
他人には理解できない2人の愛、お互いを求めあう気持ちに涙が止まりませんでした。
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久々に読んで良かったと思えた作品だった。
ネタバレ
2022年4月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 久々に読んで良かったと思えた作品だった。

 恋愛とは呼べなくても、一緒にいたいと思える人がいる。
 
 必ずしも恋や愛でなくてもいいのだと、物語を通じて自分と照らし合わせながら読んだ。
 
 私自身、「世間の普通」や「思い込み」「男女の関係は性愛である」ということに疑問を抱いていたので、主人公たちと共感できる部分が多くあった。これが読んで良かったと思えた理由なのかもしれない。だからこそ、主人公たちを取り巻く心ない「世間の声」の描写が苦しかった。文章でここまで感情を揺さぶられたのは久々だ。
  
 文章といえば、この作者の表現方法の一つなのか、とても読みやすかった。滑らかに頭の中に入っていく感覚。この感覚のおかげであっという間に作品を読んでしまっていた。文字書きの端くれとして参考にしたいと思う。
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そこまでは面白くない
ネタバレ
2023年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 諸事情によりお互いに恋愛感情のない男女を書いた作品ですが、何となく男女の恋愛を書きたくないタイプの作家さんなのかなーと思いました。
更紗より文の描写に断然愛があるような気がします。
文を好きなあまり(恋愛感情とかではなく)女性を連れた文に声をかけたり文の部屋の隣に引っ越すなど行動力はあるのに、身体を触ってくる従兄弟から救ってくれたということを「誰も信じてくれないから」とどこにも発信しないのが腑に落ちなかったです。文のことをすっぱ抜いた週刊誌に真実を打ち明けに行くとか、そういう文を救う行動がなかったです。
評価を下げてすみません
ネタバレ
2022年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生、何冊か拝読させていただいておりますが、こちらの作品は一際くらいです。仕事上がりに買って読み始めたらその暗さに引き摺られ、明るくなるように明るくなるようにと祈りながら読み続け、途中何度もやっぱり寝ようと本を伏せたのにまた明るさを求めて読み、結果その日のうちに読みきったくらい最後まで暗かったです。それは良し悪しがあるし、それが良い!と言う方もあると思います。ひとつ気になったのは結局文は自分の病気?障害のために事件を起こしたわけだけど、その事実をさらさは知らないけど警察側は知っていたので、「何も知らない」発言になったのですよね。事件に疾患や障害が絡むと結構センシティブな感じになるので報道規制とかかからないのでしょうか?まして15年も経ち刑期も終えているのに。なんの病気か書いてないので分からないしフィクションなので病気もフィクションなのかも知れませんが、ちょっと勝手に想像するある疾患だったとして、かなり神経質な対応を要すると思うのですが。それから、さらさは従兄弟との事をもっと早い段階でカミングアウト出来たら良かったのになー、と思いました。ふみとの事を理解してもらうためには1番重要なキーポイントだったと思うのですが。理解してもらう努力をせず同じところを形を変えながら浮いたり沈んだりしているように思いました。まあ、所詮私は事件の当事者でもなく、ひとりの読者で傍観者も傍観者なので勝手なことを言えるのですが。そうですね、今すぐに再読は出来ませんが何年かしたらまた今度は時間をかけてゆっくり読みたいと思いました
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