乙女ゲームをやり尽くした男がゲームの世界に転生するのですが、この主人公がかなり突き抜けた悪で、知的なスリルとスピード感のある文章にすっかり引き込まれ、主人公の手のひらで転がされるように翻弄されながら拝読しました。でも途中で主人公の悪にちょっと萎えてきて、読むのをやめようかと何度か思ったんですが、結末がどうしても気になってやめられませんでした。最後まで読んでよかったです!BL好きでこのお話が読めてよかった。明るいキャラは少ないです(主人公は、クク…とか笑うから明るいほう)。悪の魅力に満ちたファンタジーを読みたい方におすすめします。おまけのSSは5ページちょっとで、悪じゃないほのぼのとした様子が描かれています。