毒を喰らわば皿まで【1周年記念版SS付き】
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毒を喰らわば皿まで【1周年記念版SS付き】

十河/斎賀時人

いやー、面白かった!

ネタバレ
2024年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミックスから入り、待てずに原作にきました。
折角だから、SS付にしました。

1冊で終わる予定だったのか、未来のエンディングまでありましたが、その後も出ているので、あのエンディングに至るまでのことなんでしょうね。
ええ、読みますとも。

根底に見え隠れするニヒリズムやアンチヒーロー。
もっと王子をこてんぱんにするかと思ったんだけどね(笑)取り巻きを取り上げたし、恐怖を与えたからいいのかな。跡取りいないから仕方ないか。娘が生きている間は国が存続してくれないとだからね。

最初の方に出てきた文章は、象徴だったのですね。文字通りになった。どんなに時が経っても、盟約というか、勇者の一族らしく、賢者の一族をある種敬わなければ、潰されるのが道理なんだな。

ヨルガの獣執着、もっとみたい(読みたい)です(笑)
アンリは前世のことはゲームのことでしか出てこないので、読んでいるとその状況を先読みしてまたはそうなるように仕掛けてをやっているようにしか思えない辣腕。

質実剛健のヨルガにも毒を喰らわせ目覚めさせた。本性にあったものを。
たぶん、本気でアンリがヨルガを大事に思うようになったのはあのときなんだろうな。
番を得た。それがアンリの答えだろう。

ゲームの主人公がゲームから外れないようにする話や、小説なら原作者が書いた通りに戻そうとする話は、これまでもあったけどね。
あまり読んでないけど、最近では悪役令嬢、令息者もあるので、そちらに近いのだろうけど、これはまた一味違うよな。

2CP誕生しているのでね、まだ読みたい(笑)
CP予備軍もいるけど。挿絵もほしいなぁ。
本当、面白かった!紙版も買っちゃったよ。
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