ネタバレ・感想あり秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘 新装解説版のレビュー

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三式戦・飛燕の操縦者のノンフィクション
2025年6月6日
陸軍パイロットだった大伯父の影響で、旧日本軍機が大好きな自分。何となくダメ元で検索窓に“飛燕”と打ち込んだら、期待通りのこちらがヒットした…!凄いぞー、シーモアさんでもこういった作品を扱ってるんですね!
第二次大戦中、陸軍航空隊の三式戦闘機・飛燕の操縦者だった方のノンフィクション。

ワクワクしながらページを開き、まず1ページ目でズッコケた。まさかの“四式戦闘機・飛燕”という誤表記、思わず目が点に。
オイオイ飛燕は“三式戦闘機”だよ、四式戦闘機は疾風(はやて)ですし、全くの別物です。初っぱなからこんなミスがあるなんて、大丈夫かなぁ…。
不安になりながら次ページをめくってみたら、そこからはちゃんと“三式”になっておりました。どうやら、間違いの部分は本編とは無関係の単なる作品紹介文らしい。
とは言え、掴みの1ページ目で誤植だなんてビックリですよ。作品に泥を塗ることにもなりかねません。しっかりしてくれ…。

気持ちを切り替え、まず無料分まで拝読してみました。ノンフィクションだけあって当時の様子が非常にリアルに書かれており、やはり臨場感がある。数ページ読むだけでも総毛立つ感じです。
海軍の零戦・紫電改などメジャーどころの空戦記は度々目にするけれど、陸軍の空戦記はほとんど見かけないので嬉しい。
こちらの作品にメインで登場する飛燕は、外見もスタイリッシュで凄く格好良い戦闘機です。
ミニ模型を持っているんですが、他とは一線を画したワイルドな迷彩柄の塗装で、良い意味でのエグさがあってかなり目を惹きます。独特の形状も相まって、実に魅力的な機体。当時の日本軍機には珍しい液冷エンジン搭載なんですよね。

まさに大伯父が在籍していたということもあり、常日頃から興味を持っていた陸軍航空隊。一部分ではあれど、その詳細な記録が拝読できるなんて至福…。当時の戦況に思いを馳せながら、心して読んでいこうと思います。
星1つ減らした理由は、肝心の戦闘機名に1ページ目で誤表記があったため。いくら本編とは無関係と言えど、見過ごせないレベルだった…。
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