このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった。しっかりロマンス。なんか怪しい仕事(殺し屋)をしてるっぽい男が勝手に家に住み着いてしまったが、まあ気にせずに一緒に暮らすことにした主人公の上野。上野、何事にも動じ無さすぎる。感情の起伏がないというか社会性はあるけど他者への興味関心が無さすぎる。初めて人が死ぬ場に出くわしたのに一旦最後まで腰を振り続けた上野のシーンが面白かった(有り得ない状況に混乱して思考がバグってはいるだろうが)。その後どんどん坂上の怪しい仕事に足を突っ込んでいくんだけど、それが実は上野を中心にまわっていた展開が面白かった。坂上は無口なんだけど偶に話す言葉が可愛くて良い。「俺はアイツとキスなんかしてない」(上野と違って)と上野が他の男にキスされたのを気にしていたり「あんたさえ構わないなら、目の届くところにいて欲しい」と不器用な言い回しで一緒に居てほしいと伝えるのが好き。