文体やセリフ回しがとても綺麗、かつ軽快です。場面によって経過や詳細がすっきりカットされる箇所が挟まる為総文量は多くありませんが、そのおかげでテンポ良く、良い意味でまさにライトな、でもみゅっと詰まってるノベルという感覚。
焦点がほとんど主人公の2人に当てられているので省かれるシーンがあっても妄想が働くし彼らを愛しやすい。えっちシーンも、うーんファンタジーだなー…な、よくあるBLえっちではなく(それも嫌いではないですが)、かなりリアル寄りな描かれ方をされていて好感がもてるし、それ故に、…えっちだな…!となりました笑
名前と設定くらいしか出てこない人物含め、ちょこっと出てくるサブキャラ達も逆に存在感があるというか。
私は、アニメっぽいセリフの掛け合いばかりだったり、〜した。〜する。が謎に続く文章構成だったり、描写じゃなくて長々とした説明が急に入るBLノベルが苦手なのですが、同じタイプの方が居ましたらぜひオススメしたい作品です。