ネタバレ・感想ありカフネのレビュー

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おにぎりの戦闘力
2025年5月7日
法務局勤務の薫子は、大切な弟が急逝し心身ともに疲弊していた。深い悲しみのなか遺産相続の件で弟の元恋人・せつなに連絡をとるが――。

うわぁ…この作品、すごかった。
最初とげとげしい主人公たちに「えぇ…」となったけど、どんどん変化していって。
後半、怒涛の展開と驚きの真相に目が離せなくなりました。この作品はネタバレなしで。。

物語のキーマンは主人公の弟。
なぜ彼は死んだのか?本当に自然死だったのか?ならば何故――。
見事な構成。細かな疑問点まで、綺麗に伏線が回収されていました。

そして読み終わったあと、じんわりと幸せな気持ちに包まれた。
物語のすべてが、生きることについて問われていたような気がする。
さすが2025年本屋大賞受賞作。深く切なく温かい、圧巻の人間ドラマでした。
卵味噌、いつか作ってみたいな。
主人公の再生物語。最強かも。
2025年4月29日
さすが本屋大賞だなと納得の作品でした。複雑な状況や関係を読みやすい文章と構成で展開され素晴らしい。それぞれの本当の気持ちと真相がわかる場面が徐々に丁寧にじっくり伝わり衝撃も多いですが共感していきます。傷つき疲れ絶望感にとらわれそうな場面や人物がでてきて切なくなりますが周りの言葉や触れ合いが優しく温かくて前むきになり立ち上がっていく姿が嬉しい。
主人公が前半から変わって前向きに面白いぐらい強くなっていき、会話もユーモラスで心が軽くなって楽しい場面が増えていきます。魅力ある登場人物達もいい。
現代社会で生きづらさを抱えて悩む人々へ向けてのメッセージがたくさんある前向きになれる作品おすすめです。
傍目には見えぬ、人それぞれの苦悩
2025年4月9日
あらゆる家族問題やマイノリティの話も出てきて、読む人の傷口を抉る場面が多々あるに゙も関わらず、圧倒的な優しさがそれらを覆い尽くしていた。きついと感じつつも、絶対幸せに゙向かっているはずと、信じて読める。最近の小説はきつい内容かつ、バットを予感させるエンドが多いように思うけれど、これは心を洗われるようだった。ラストが素晴らしかった。ラストを確認して読む癖のある人、絶対ダメですよ! 自然とあふれる自分の感情を楽しんで。
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親子とか夫婦とか
2024年7月27日
読み始めはとても重いしトゲトゲした部分もあり、題名の意味からはとても遠くて読みにくかった。なのに、主人公の事とか、気になる人がいたのでグッとこらえながら読んだ次第。どうしようも無い仲って有るのよね。夫婦ならまだしも、親子とか決心が付くまで、それから後もキツいし辛いし。それでも伏線がキチンと回収されて、新しい関係へ向かっての清々しい一歩。そうするまでの現在できることの情報も知らなかった事を手に入れられて少し心が満たされました。
最後は
ネタバレ
2025年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めはふたりとも態度悪いし、自分の気持ちの押し付け合いだしどっちもどっちで好きになれなかったけど、弟の死の真相が知りたくて最後まで読んだ。
主人公の成長物語でしょうか。
せつなは事情や過去を知ってもあまり好きにはなれなかったけど、2人の関係はいいなと思う終わりだった。
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