表紙含めて208ページ。
ゆっくり変化していくリュカの様子やレネの心情を追っており、ただ自分を愛してほしいと声にできない行動をとってしまうリュカが切なかった。その気持ちが痛いほどわかるレネも。
王族や高位貴族だから自分達で手をかける訳ではない、仕方がなかったのだという気持ちすらも遊学で違う(王)家と触れ合うことで世界が広がり、与えられて愛される事を覚えたリュカはレネの育て直しの意味も意味もあるんだろうと感じました。そこまでは描かれていませんが、リュカに捨てられたのは自分達親と国だと気づく未来も読める様な。
読みやすい文章、ただ一点、挿絵がなかったのが残念でした。