原作が好きで読み返した時に書籍化を知り購入。
話の流れは変わらず、合間合間に新しいエピソードを加筆する形でした。個人的にこの形式はとても好みです。後ろにくっつく形だと、途中からちょっと雰囲気が変わってしまってイメージを損ねることがあるのでそれだけで好感度は高かったですね。
番外編と、ヒロインの家族のエピソードが好きです。子世代が出てきても面白いとおもえたのは珍しいです。
ラブシーンもかなり増えているので、原作の二人や溺愛ものが好きな人にはおすすめです。
正直酷評される理由がピンと来ません。これよりつまらないものはいくらでもあります。「強い女主人公」「溺愛もの」「もう遅い」モノとして大事なポイントはしっかり押さえており、不快感はないです。むしろ最後まで守られる女に下ることなく、「剣技に長けている」という個性を貫いている点はすばらしい。
そもそもなろう発女性向けラノベはこの程度の文量が一般的であり、文量が少ない・同人誌のようなどといった指摘は的外れです。話も露骨な続編ありきの尻切れトンボでないですし、よくできています。