ネタバレ・感想あり隣国の騎士は枯れかけの薔薇に愛を捧ぐのレビュー

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災難からの。
ネタバレ
2025年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ かつて後宮にて前帝の寵愛を受けていた貴族令嬢ヒロイン。だが王位交代により後宮は解体され、ヒロインは戒律の緩い修道院に身を寄せ神に身を捧げてきたが、ある日怪我人を介抱する役目を担った所災難に巻き込まれてしまい…という話。前作で現皇后(前ヒロイン)をイビッてたあの人がこんな慎ましく謙虚に生きてるとは。こう言ってはあれですけど、イコールになかなか結びつかなくて別人のようでした。ヒロインが欲しくて諦めきれないヒーローも大概ですが、俗世を捨てたいヒロインも頑なでした。もういいじゃんくっつきなよと思う一方でその気持ちを貫いて欲しいとも思ったり。読んでいて感情が忙しかったです(苦笑)。煮詰まったタイミングでの前ヒロイン登場はGJでした。すごく沢山突っ込み所はありますが終わり良ければ全て良しなんだと思います。ただ、あの修道院のマザーは天罰下って欲しいな。
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逃げるヒロイン
ネタバレ
2025年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ かつては皇帝の寵姫だったヒロインと、そんなヒロインに惹かれていく騎士のお話。
サスペンス要素もありながら、徐々に惹かれ合っていく2人の描写は淡々としていて、TL界によくあるワンナイトラブだの、すぐに同居だのという急展開ではないので焦れったいです(笑)
ヒロインはかつての自分に負い目があり、ヒーローは公女とも結婚出来る地位にある有能な騎士なので、「自分のような女は、早く離れなければ」と逃げまくります。
逃げるヒロインを追い掛ける展開は大好物なので、大変楽しめる作品でした。
ただ、ヒロインは先帝の寵姫だったので、ヒーローが初めてではないのが、読者にとってどうなのか左右するところです。
私はそこは気にしない(どころか、それがお話を切なくする要素でもあり)ので大丈夫でしたが、それでも極力、その描写はないに越したことはなくて。
ラストの『閨事に慣れている』という表現は、どんなリアルな描写よりもショッキングな表現でした。
読者の好みにもよりますが、秀作だとは思います。
ようやくだ(T-T)
2025年2月24日
まぁ、まどろこしかった。ハピエンなんだけど、そこへ行くまでが長かった。
アプリがバージョンアップされて、一冊のページ数がわからないのがちと不便。
長いと感じるのは作品の奥深さか?同じことの繰り返しの場面か?どちらでもあるな。作者さんは人物の心境を大事にしてこちらにもわかりやすく伝えてくるので大好きです。入り込んで読んでしまいます。今作はヒーローの気持ちはホンットぶれずに一途に想っているのがめちゃくちゃ伝わり切なくなる。ヒロインは修道女として生きると固い決心をしているので、そこを崩すのが一筋縄ではいかない。それを諦めずに想いを伝える努力のヒーロー。惹かれながらも神道に生きようと努力するヒロイン。落とし所は?さぁ、ヒーローはどうやって口説くのか?頑ななヒロインを囲い込むヒーローが人柄も含めとても魅力的です。
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