ネタバレ・感想あり静かな朝食 孤島の兄弟のレビュー

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読後感が良い
ネタバレ
2025年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題で読ませていただきました。凄い事件から始まり一体どうなっていくのかハラハラしながら読みました。弟を守ろうと頑張る兄が切なかった。弟の行動力がすばらしい。瀬戸さんの存在も光ってました。
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親の偏見からの子供の苦しみが辛い
ネタバレ
2025年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凄く現実的にありえるシリアスなストーリーですね。両親の偏見がここまでとは…BL!攻め!受け!エロ!と喜んでる自分が読んでる間だけちょっと恥ずかしくなった。映画化ドラマ化した方がいいんじゃないかな?
兄の一人で抱え続けてきた孤独な苦しみも、そばにいる弟の兄の違和感の理由が分からなくて悩む苦しみも辛くて涙が滲みました。ひっそり静かに暮らしている二人が謎めいていてドキドキしながら読み入ってしまった。
この弟が兄の為に両親の真相を調べに行く、同級生の女子を救う、という行動力が凄くて男らしいんですよ。まだ高校生なのに…泣けます。なんとな〜く事件の理由がそうかなぁ?と想像したけど、後悔と羞恥と懺悔と深そうだった兄の心の傷が…ラストで、なんちゅう愛や…と涙溢れました。
兄のただいま、弟のおかえり、たった二人っきりの静かな朝食が健気で優しく穏やかで、とても心に沁み入りました。
重いテーマだけど読後感スッキリ
ネタバレ
2025年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終わってすぐの率直な感想は、先生こういう純文学みたいな作品も書けるんだーすごいなーって。兄が見ている前で両親が惨殺される。犯人は兄の親友の父。重いテーマ。なぜそうなったのか、真相は当時7歳だった弟には知らされず。兄弟身を寄せ合って9年。兄は弟のためだけに生きてきた。16歳になった弟は、真相を知るために1人で故郷へ。そして知ったある事実…。読んでる途中で、あぁそういうことかってわかるんだけど。重くて、切ない。救いようがない。弟と仲違いした兄が身を寄せた、近藤さんはどういう立ち位置なのかな。兄はかつての親友に会って謝罪すると言ってるけど、言って欲しい言葉は謝罪じゃないような。瀬戸ちゃんの存在が、この救いようのないところに光をもたらしてますね。先生の別作品に登場する九条姉みたいなイメージ。重い重いテーマだけど、ラストは希望を感じさせる。静かで、お味噌汁の匂いがしてきそうな。キスシーンすらないこの作品、BLジャンルにしておくのはもったいないです。
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