ネタバレ・感想あり夜明けの星と詰まない初恋についてのレビュー

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将棋が1ミリもわからないのに面白い不思議
ネタバレ
2026年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「初恋をやり直すにあたって」が尾上先生の本の中で一番好きで何度も読み返しています。スピンオフとな!ということで購入。
なんで?前作もだったけど、将棋が1ミリもわからないのに、勝負の白熱した様子とか、苦悩とか痛みが手に取るように伝わってくるんですよ。何で?不思議。技術がすごい。こういう時、これってBL だけど、BL の枠に留めといていいのか?って思うんです。世の中の人、もっと幅広い層に読んでもらいたいなって。
ナオも過去を抱えながら、蛍を守ろうとする様子が胸に刺さる!
雪サイドのカップルも出てきて、2人が支え合ってる様子も見られて感無量。買って良かった…!
でも、これはもう柊一郎のターンがないと可哀想なので、更なるスピンオフを期待してます、笑
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上手いよね
ネタバレ
2026年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『初恋をやりなおすにあたって』のスピンオフ作品です。蛍って出てたっけ・・・って記憶を辿るとたしかにチラッと出てました。それをこんなストーリーに仕上げれるのってすごいですよね。ナオさんの境遇はショッキングで冤罪としてなんとかならないのかと思いました。柊一郎さんもいい人で良かったです。
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将棋BL小説スピンオフ、拾うなら料理人
ネタバレ
2026年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 神作品本棚行き、BL小説、新刊作者さん買い、というかシリーズ即買い。「初恋をやりなおすにあたって」を先に読んでおくともっと楽しめるよ。

作者さんの過去作将棋BL「初恋をやりなおす〜」がものすっごい好きでハマって、電子で読める番外編ぷらいべったーと紙本オンリーの同人誌(恋愛を進めるにあたって←マジで必読。)まで、どうにかなんとかして手に入れて、後退王(子)せっちゃんの本編その後を追いかけた私としては、キャラ文庫アンソロジー収録された「午前零時の紫の上」(この作品にも収録)にチラッと登場する蛍がメインのスピンオフかー、どうなるかなー、きっと登場するだろうせっちゃんが後退してくのをまた拝めればいいかーくらいに思ってたら、これは想像をはるかに超えた面白さ!

「初恋を〜」より更に盤上の格闘技の実況描写も満載で、勝負が気になり息もつかずに一気読み。それに傷がある過去や陰がある素性を互いに隠しつつ言い出せない両片想いの焦ったさとか、途中で気づく日本語文字のつたなさの理由とかそういうスパイスも効いてる。セミリンガルになってしまい心情を言語化できないけど、将棋は言語としてわかってしまうという設定、海外で子育てしてるからすごくリアリティあったよ。つか、私もナオ拾いたかった。出てくる料理がぜんぶ美味しそうで。。道に落ちてるイケメン、どうせ拾うなら料理人を拾いたい。
そいで、このふたりどうするんだろとちょっと思ってたら、やはり!!BL読者全員の期待に背かない、お互い向き合って初めてのすすめ方。悶えまくった。とにかくサイコーー。
あと、文章が安定してとっても上手くて美しい。それこそ蛍の着物姿は鮮やかに浮かび上がるし、盤上であがく苦しさや蛍の将棋の特別な才能でみる駒の動きなど本人じゃないのに私にもわかるような感覚になってしまう。全編ストレスなく安心して読めるのも非常に重要。
「午前零時〜」では、けっこう食わせもので当て馬道化役だった柊一郎が、この新作で友情に厚い良い奴だったのがわかったのも意外でなんか嬉しかった。
しかも大好き!な、木下けい子先生のイラストなのもすっっっっごい嬉しいボーナスよ。
つまりは私のような者のために書かれたスピンオフだということで、尾上先生ほんとうにありがとうございました!ぜひ同人誌でも電子でもどこでもいつまでも、蛍も期待してたイチャラブをもっと書いてください!
拾ったら、つかまれた(胃袋)
ネタバレ
2026年4月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公はプロ棋士。
B級2組というクラスにいて、トップ級ではないと思いきや…なんとこの男、同じプロ相手に必ずしも全力を出していません。そして恋に気をとられていたら【うっかり勝っちゃう】って…ワハハ、将棋知らんけど、たぶんとんでもない人だよー。
なかなか重い、今につながるしんどい過去を持ってる彼ですが、ハーフの美形、父親は保険会社の社長さんで高級品に慣れているボンボン(坊っちゃん)です。不安定な関西弁(京都弁?)でよくおしゃべりしてくれますが、これが楽しい。棋士の日常やボンボン的なあれこれや、オカン気質の同居人に美味しいごはんを出されて、ほわんとほどけてる感じとか。
屈折してクールな部分もありながら、根は素直で、面倒見がよくて、甘えたで、隠した情熱を持ってる彼がかわいらしいて、ずっとおしゃべり聞いてたいと思いました。同居人につい、告白してしまうところはいじらしくて、読者の私はもう、ニヤニヤするしかない😆 「いじわる」的なニュアンスの「◯◯ず」って言葉が不意に出てくるんですが、いや〜もう、けっこうなお点前でございました。ありがとうございます😊 (後になって両想い確定、さあ!…って時の会話もおもろくてかわいかった)
そして実家の圧力をはね返すため、好きな将棋を突き詰めるため、自分を確立するため逃げずに戦うと彼は決意したようで、タイトル挑戦となります。白熱した対局の描写はしびれた〜!「初恋をやりなおすにあたって」と同様、棋士のしんどさ、凄さ、喜びを感じとれるのが楽しかったです(将棋知らんのにな😁)
盛りだくさんな内容ですが、不運や理不尽と、好きなもの・あたたかいものとの絡まり加減がいいバランスで、読みやすく楽しい作品でした。番外編2本併録。
兄弟子
ネタバレ
2026年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 将棋師の全身全霊そして脳みそ全てを使っての勝負、極度の緊張感にストレスが読んでいて伝わってきます。そんな中で将棋への愛も自分を出し切る事への喜びも。

父親の家族に翻弄されてしまった蛍(とその母親)がとても可哀想です。ただ全て身勝手な人達ばかりではなくお兄さんがいい人なのは良かったですけど。そしてナオの前科、これも心が痛みます。事故だったのに。両親のことでストレスを抱えているまだ10代の青年を犯罪者にすることで得るものは何もありません。法が守られたとも思えませんし、酷い話しです。

弟弟子に恋人がいると知った兄弟子、普段はスマートな人なのにあのなりふり構わない様子に驚きました。自分にしておけって言うその言葉もあまりにも直接的で、キャラに合わない感じがしました。スピンオフのスピンオフの次作は彼の恋の物語で決定でしょう、是非いい人を見付けて欲しいです。
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作家名: 尾上与一 / 木下けい子
ジャンル: ライトノベル BL小説
雑誌: キャラ文庫