自分の顔が好きで自分磨きに余念がない高島が自撮りの待受を後輩の北村に見られ、口止めと称して北村のEDを治す手伝いをさせられることになる。
もう、冒頭の部分だけで二人の変人っぷりが炸裂していて、普通のBLとは少し違う展開や掛け合いが面白かったけれど、高島の自分大好きな感じと無自覚に北村を傷付けたり萎えさせたりする発言がどうしても好きになれない。
北村が高島にあんな提案をしたのには理由がありそうで、ただEDを治したいだけではないと分かるものの、表情筋が微動だにしないから北村を応援する気分にもなれなかった。
ナルシストと言われる、思われるのが嫌で恋愛を遠ざけていた高島と過去の出来事が原因でEDになり、恋愛から遠ざかっていた北村がぶつかったり怒ったり、呆れたりしながら互いが特別な存在になっていくのはいいなと思ったから、北村と高島をもっと好きになれたら楽しんで読めたかもしれない。