確かに色々詰め込んでるしゴチャゴチャしてるんだけど、家族とDJとリスナーの関係が面白く絡んでて最後までブレてなかったので楽しく読めた。
家族って縛られてると思うとどこまでも窮屈な関係ってなっちゃうけど、本当はとても自由。血の繋がりなんて1番どうでもいいくらい、自分達が家族だって気持ちが綺麗事でなく重要。ユーマが家族にも友達にも言えなかった悩みを打ち明けられるラジオの中の人。めちゃくちゃ分かる。不特定多数に語りかけるものだけど、聴いてる人はたったひとりの自分に向かって届く身近な声のような、でも手を伸ばしたって触れられない、唯一無二の存在感だと思う。だからカラダの関係を持っちゃった時ユーマがもうラジオで相談出来ないんだ…てのは切なかった。
響がちょっと浮世離れすぎて邪魔に感じたけど最後の方ではかなり良いアシストをしてくれてたよなぁと感謝(笑)
奏が要に抱いたものも単純な恋愛感情では決してなくて、家族ってものの脆さに早々に気づいたのもあったのかな?と思った。わかり易い繋がりが欲しかったのかも。
奏とユーマは兄弟で恋人(つまりは家族)で決まり!ダ!