お得な時に表紙絵買いした初めましての作家さんです。雰囲気のある作品です。ファンタジーですが風景とあいまって乾いた空気感、モノローグが少なく冷めた感じの登場人物達、線画のようなタッチが独特です。残念なのは線画が荒いこと。作者はズルズル布や岩を描けて楽しかったとのことですが、区別がつきにくい。布か砂地か岩肌か建物か…二の国、六の国という国の名自体は良いけれど、絵のラフさがあるためにさらにストーリーが分かりにくくなったのではと思う。タイトルもSFみたいかなぁ。初単行本とのことなので機会があれば以降の作品を期待して読んでみたいです。