1巻は絵的にどれもキャラデザが安定してないと言うか...2巻終盤になるとやっと落ち着いて、これなら見やすい!葵可愛い!と思った瞬間に終わってしまってました(笑)
2人の過去について、葵は漆葉を「虐めた」という自覚がありますが漆葉の方はその認識は無いように思う。徒党を組んで多勢で嬲っていたわけでもなし、クラス中に無視され独りぼっちの中声を掛けられたりその接点が自分の敬愛する父親であればそりゃあ気にもなるでしょう。虐められている自覚がある子が相手にわざわざ大切な父親の本を貸してやろうなんて思うだろうか?漆葉がボディーガードになった過程や葵が漆葉に惹かれる描写がすっぽり無いので、あれいつの間にラブラブに?という置いてきぼり感は確かにあります。それを差し引いてもHの時の雄雄しい漆葉を見てたらどうでもよくなる不思議な作品。葵はちょっとHの時の雌化が酷いのでもう少し普段の男の子っぽさを残してほしかった気もする。(筋さんの受けの特徴と言ってしまえばそうなんですが)
でも狭い世界に2人きり、そんな閉鎖感が逆に良い。幸福感を分けて貰えます。サブカップルは個人的にはいらなかったかな...。別で1冊になるならまだしも、急に水を差されたようでこの1冊には入れて欲しくなかったです。